食事に集中できない…机といす、5つのチェックポイント!

今回は、作業療法士に「からだの機能に関すること」として、ご飯を食べる時の姿勢の大切さについて話してもらいました。子どもにとっての居心地の良さとは? それを知るための5つのポイントも紹介しますので、是非、チェックしてみてくださいね。

座面の硬さと広さが大きく影響!

例えば、お家と外とで席を立ってしまう頻度が違う場合、その子どもにとっての居心地の良さをまず考えてみましょう。どうでしょうか?環境が違うと、座り心地が悪く、座っていられない…だから席を立ってしまうということが考えられます。特に座面の硬さ、広さは大きく影響します。
大人が、子どもサイズの木製の椅子に長時間座ることは、結構辛いですよね。だんだんと前傾姿勢になったり、お尻が痛くなってもぞもぞしてしまったりする方もいると思います。大人のからだには、子ども用の椅子は座面の硬さも、広さも、椅子の高さも、全く合っていないからです。このように、使う椅子や机の高さ、硬さ、広さは、座り方、座る姿勢に大きく影響してしまいます。

 

滑り止めシートを敷くだけでも改善

子ども用の木のダイニングテーブル用の椅子を嫌い、大人と同じ椅子を使いたがるお子さんも多いのではないでしょうか? もし、ダイニングタイプの大人用の椅子に座っているなどの場合は、

 

などの工夫をしてみましょう。
可能であれば、足台も置いて、足でしっかりと支える環境を作れるとベストです。滑り止めや踏み台などは専門的なグッズではなくても、100円ショップなどで売っている滑り止めシートやステップで十分機能します。
子どもたちはそれぞれ筋肉の質(筋緊張)に大きく個人差があり、とても体が硬い子ども、とても柔らかい子どもがいます。それぞれによって必要な椅子や机の環境は違いますが、どちらのタイプにも言えることは、腹筋や背筋が柔らかい子どもはとても多いということです。腹筋背筋が付いていない場合は、しっかりと足で支えること、さらに、お尻が動かないようにすることで、姿勢の安定はかなりの改善が見られます。
今ご紹介したように、椅子や机をすぐに整えられない場合は、椅子の上に滑り止めシートを敷くだけで改善する場合もあります。ちょっとした工夫でお子さんの食事がよりスムーズになるかもしれません。ぜひ試してみてください!

 


 

※今回は、一般社団法人ぽけっとの【作業療法士】が執筆しました。

 

一般社団法人ぽけっと

corporate009_img012017年2月設立。児童発達支援・放課後等デイサービス事業『発達支援ルームぽけっと』や園や学校の先生方を支援する研修・巡回事業等のサービスを提供しています。
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