偏食の理由のひとつは”感覚の過敏さ“

作業療法士に続き、臨床心理士による「感覚面」についてのコラムがスタートします。連載5回シリーズの1回目は、管理栄養士とは異なる視点から「偏食の理由」について紹介します。

“感覚の過敏さ”とは…

ご相談の中で、よくうかがう内容として

“偏食(食べ物の好き嫌い)”についてのお話があります。
子育て本やインターネットの情報からも目にする機会は多いのではないかと思います。
形状や見た目の工夫をしましょう、といったアドバイスもよく見かけます。確かにお子さんによっては、野菜単体だと食べられないけど、カレーやハンバーグ等に混ぜてしまったら大丈夫、という場合もありますので、“食べない”=“与えない”とは考えずに挑戦させてみることも必要です。

 

しかし、お子さんの偏食でお困りのお母さんの中には様々な工夫をしてみたけれど食べてくれない、

と頭を悩ませている方も多くいます。何をしても、どのようにしても食べられない、ということはお子さんなりの理由があるはずです。その理由を考えてみることで、工夫の糸口が見えてくるかもしれません。

 

そこで、今回は偏食となる理由の一つである“感覚の過敏さ”についてお話しようと思います。

 

過敏さのあるお子さんは食べ物に対し単純な好き嫌いとは異なる、以下のような気持ちを抱いている場合があります。

 

…など、ほんの一例ですが、様々なたえがたい不快な感覚を抱いているのです。

 

もし、こういった感覚の過敏さがある上に、元々の食への興味の薄さや、あまり多くの食事量を必要とされないタイプ(小食)のお子さんとなると、さらに食事場面は親子共々、苦難の場となりがちです。