東洋医学の視点から見た離乳食オススメ食材5選

離乳食を進めていくうえで、次はどの野菜にチャレンジしようかな?新しい野菜は食べてくれるかな?せっかく作っても拒否されてしまったら悲しいな~。なんて考えながら、じっくりゆでたり裏ごししたりと、ひと手間かけて頑張って作って、子どもの反応を見ては一喜一憂する、というのはママの醍醐味でもありますよね。

 

私はもともと漢方を扱う薬剤師をしており、薬膳の講師もしているため、食材の選び方にはこだわりがありました。

私が離乳食づくりの中で大切にしていたのは、胃腸(東洋医学的には「脾」と呼びます)を傷めないようにするための食材選びと、食材の甘みを最大限に引き出す努力です。

東洋医学では食材が持つ自然の甘みは胃腸の養生ができる味と考えます。そして甘い味は赤ちゃんにとって一番おいしく感じる味でもあります。「子どもに合った効能を持つ食材をしっかり食べてほしい!」というママの思いと、赤ちゃんがおいしいからもっと欲しくなってしまう味、という利害関係が一致するわけですね(笑)

 

たくさんの野菜がある中で、今回は特に離乳食初期から使えて、幼児食でも活躍させたい、東洋医学の視点から見たおすすめ食材をご紹介したいと思います。

 

 

 

オススメその①:人参

薬膳では人参は子どもの消化不良に使われる食材。また、気を補って、胃腸を元気に整える効能を持ちます。

消化吸収(脾)の機能が整っていない赤ちゃんの脾の気をしっかりつけたい!ということで、我が家でも初めてのお野菜には人参をチョイスしました。最大限の甘みを引き出すのに、ゆでるのではなく、無水鍋で蒸し煮にしたものをすりおろして(フープロがあればそれでもOK)作っていました。

 

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オススメその②:さつまいも

芋類はそこから芽が出て成長するエネルギーを持っていることから、気を補う代表格とされています。どの芋類もお腹の調子を整えて元気にするパワーを持っていますが、中でもさつまいもは成長発育を担当する「腎」にアプローチできる食材です。

我が家でももちろん、定番のじゃがいもより先にデビューさせました。甘くて子どもが好きな味で、柔らかく蒸すと裏ごしも結構楽です。

最近はスーパーでもいくつかの品種が取り扱われていることが多いですよね。ねっとり濃厚な甘さのものより、あっさりしたものから始めるのをおすすめします。

幼児食くらいになれば、皮が薄い品種は皮ごと食べることでお腹のハリを押さえる効果も期待できますよ!

 

下の写真は、離乳食中期メニューです。左上がさつまいも、左下はにんじんとオクラを使っています。

 

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