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偏食が目立つお子さんこそ無理をさせないことが大切!
偏食が目立つお子さんは、初めての食べ物や同じ食材であっても見た目が変わると食べられなくなってしまう等、食べられる物の幅が広がりにくいことが多々あります。“これは食べられる!”と思っていた食材も突然食べなくなってしまうこともあるかもしれません。あの手この手で頑張ってみてもなかなか幅が広がらない…となると頭を抱えてしまいますよね。
また、ご相談者のお子さんは食べ物だけではなく新しい物事に対しても不安感を抱きやすいようなので、挑戦すら難しいことかと思われます。これらの理由として考えられることは、
・新しい物や変化に対し不安を抱きやすい
・口の中の感覚の過敏さ(感触や歯・舌触り、におい、味など)があり、バナナの繊維などにも強い違和感(不快感)を感じる
などがあげられます。
合わせて考えられることとしては、食べる量も多くなりがち等、満腹感のようなお腹の中の感覚も掴みにくいことも想像できます。
今は食事をすることが嫌いではなくても、いろいろな物を食べさせようと頑張り過ぎてしまうと、“この食べ物が安全なのか分からない=不安!怖い!”と感じる場面が多くなってしまい、更に慎重になってしまうこともあります。
ご相談者のお子さんは食べられる食材の幅は狭いですが、ひじきや豆類が食べられる等、炭水化物以外の栄養が全く取れていないわけではないようですので、様々な食材を食べさせることを今は頑張らせなくてもよいかもしれません。
偏食はすぐに改善していくものではありませんが、入園や行事など何かのタイミングで突然食べられるようになることも多々あります。どのように食べられる食材が変化していくかはまだわかりませんし、食材への不安を減らすためにも、無理をさせすぎないことが大切です。
しかし“全く挑戦させない”ということではなく、3日~1週間に1度だけ新しい食材や料理に挑戦、という程度で頑張る機会を設けていけると、お母さんもお子さんも気持ちが楽なのではないかと思われます。
お医者様からご指摘のあった便秘については、おなかのマッサージ(おへそを中心に“の”の字の方向でさする)やごろごろと寝た状態で転がるような運動を取り入れてみてもよいかと思われます。同時に掌や足のマッサージや様々な感触の物に触れる機会を増やしながら、体全体の感覚面を育ててあげることも偏食の改善には大切なことです。
ぜひ無理のない範囲で取り入れてみてくださいね。
※今回は、一般社団法人ぽけっと【臨床心理士】が回答いたしました。