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となりでなにか簡単なお手伝いをしてもらうのはどうじゃろう?
食べ過ぎや食べむらなど、この時期、子どもの食べる量に悩むお母さんは多いことじゃろう。2歳だと、実はまだ満腹を感じる感覚が未発達。だから美味しそうに見えるとついパクパク食べたくなるのかもしれんぞ。それに母親が台所に立っていると、やはり気になって近くに寄ってきたくなるものじゃ。
例えばとなりでなにか簡単なお手伝いをしてもらうのはどうじゃろう?
あまり危険のあることや難しいことを頼んでしまうと、お母さんも疲れてしまうじゃろうから、“野菜を洗う”“レタスをちぎる”“茹で卵の殻をむく”など、お母さんの近くにいながらなにかに集中させてあげるのじゃ。にんじんやたまねぎなどの野菜を手の届くところに置いておき、『○○取ってくれる?』というようなお手伝いもいいじゃろう。おはなしをしながら、『もう少しでごはんができるから、あと少しだけ待てるかな』『できあがってお皿にのせてから、一緒に食べようね』などと話しかけるのじゃ。
しかし、仕事が終わって疲れていれば、そんな余裕が持てない日もあるじゃろう。
できれば前日に、ある程度作っておき、子どもがいるときに料理にかかる時間を減らすことも方法じゃぞ。
あとは、食卓で食べるときも、大皿に盛り付けるのではなく、それぞれ個別に取り分け、食べているときは大人も一緒に『もぐもぐ、かみかみ』と、ゆっくり食べるようすを見せ、食べ終わりそうになったら『もうお皿がピカピカになるね!』『おなかいっぱいだね』『ごちそうさまだね』などと、教えてあげるのじゃ。
それでも食べたいと泣いてしまうようなら、『じゃあおかわりしようか、どれがいいかな?』と、少しおかわりさせて納得させてあげよう。
食事量を少し減らしてあげたいなと思うときは、はじめからたくさん盛り付けないことじゃな。
とはいえ、子どもは大人以上にエネルギーを必要とするので、成長曲線にあてはめてみて、カーブに沿って成長していれば、そんなに気にすることはないんじゃよ。少しはみだしたとしても、1点でみるのではなく、これまでの成長ぐあいも合わせて評価をしよう。