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離乳食より母乳を欲しがるけど、アレルギーが心配

離乳食を開始して2ヵ月くらい経ちました。朝、夜と離乳食を食べていますが、上の子や主人の帰宅時間などで食べる時間がバラバラになりやすく、眠くなる時間に重なることが多いです。すると、離乳食はなかなか食べてくれず(機嫌がいい時は食べます)、母乳を欲しがってしまいます。

母乳も、最近回数が増え、2時間おきくらいに欲しがります。離乳食が足りていないんだと思い、食べさせたいけど、嫌がります。ミルクを足そうとしましたが、味が苦手なようで哺乳瓶でも、マグマグでも、スプーンでも、「オエッ」となって飲んでくれません。

母乳が増えてきたせいか、最近顔にアレルギー症状のようなものが出ます。赤くカサカサになります。同様のことは、生後3~4ヵ月の頃にもありました。授乳回数が増えるとこうなります。回数が少ない時は、肌はわりときれいです。アレルギーの心配や、授乳回数が増え、満たされない様子を見るのが辛いです。また、私も家のこと、上の子の世話もあり、何度も何度も授乳するのが辛くなってきました。夜中もあるので…。

最近、「自分でしたい!」が多く、おせんべいやコップは自分でやりたがります。自分で食べさせたらいいかな、とやってみましたが、こぼす量が多いし、時間がかかり、なかなか量が食べられません。

離乳食を食べて欲しいことと、授乳時間を決めたいです。あと、アレルギーのためには母乳をどうしていったらよいのかいつも心配になります。まとまりのない文章になってしまいましたが、よろしくお願いします。
(0歳7ヵ月・女児)

A

お母さんの生活環境を調えて、今はお子さんの要求に応えてあげましょう

 

コロナウィルスの感染予防のために、どのご家庭も、勤務先や学校・預け先などの都合が変わり、今までのような生活スタイルが送れなくなっていることと思います。

現在、離乳食を朝・晩2回与えているようですが、夜の時間帯よりも昼の時間帯の方が落ち着いてあげられるようであれば、朝・昼に変えることは可能でしょうか?やはり眠い時には、飲みやすい母乳を欲しがるのは当然かと思います。また、なかなかミルクを飲んでくれずお困りのようですが、やはり母乳が一番美味しいということをお子さんはわかっているのだと思います。それに加えて、肌と肌を密着させて飲むことで、安心感も大きいはずですよ。そういう場合は無理にミルクを飲ませることは諦めたほうがよさそうです(わが子も、どんなにお腹が空いてもミルクは全く飲んでくれませんでしたので…)。

 

授乳間隔が空かないという点ですが、月齢の進みと授乳回数は比例しないと考えられています。乳児の発達は日によって(時期によって)差が大きく、ぐーんと進むこともあれば、ゆっくりな時もあります。それに伴って、授乳回数も変動します。

他にも家庭内が落ち着かなかったり、お母さん自身に余裕がなかったりすると、お子さんも不安を感じ、授乳によって安心感を得ようと回数が増えることも考えられます。できれば、授乳間隔を空け、他のことに時間を充てたいところですが、今の時期はお子さんの要求に応えてあげてほしいと思います。まずは、どんな時もそばにいるという安心感を与えてあげましょう(環境が変わっていけば、このまま何ヵ月も続くものではないはずなので!)。

 

ところで、最近、お母さんはどのような食事を摂っていますか? 短時間で手軽に食べられるパンや麺類? 加工品やレトルト? 毎日3食、準備するだけでも1日があっという間でしょうから、少しでも手間を省くために、そうしたものに頼ることも必要です。でも、もしそういう状況が続いているようであれば、母乳にも影響が出ているかもしれません。通常、口から食べた場合と比べて、母乳にはその1/1000くらいしかアレルギーの原因となる成分は含まれないといわれていますが、お子さんの体質やその時の体調によっては、敏感に湿疹などの形で反応が表れることもあります。あまり神経質になる必要はないのですが、食べたものから母乳(お子さんの体への栄養)が作られることを少しだけ意識していただき、普段の食事に新鮮な食材を使ったり、似たような食材に偏らないよう心がけていただくのもいいかもしれませんね。

 

もしも、どんどん悪化する場合や、湿疹以外にも心配な様子があれば、主治医と相談することをおすすめします。この他に、この時期に考えられることとしては、気温や湿度が高くなる日も増えてくるので、知らず知らずに汗をかいて、そのせいで肌が荒れていることがあります。肌を触ってみて、いつもよりしっとりと感じるようであれば、水気を絞ったガーゼで優しく肌を撫で、保湿用のローションなど(できるだけ刺激物の少ないもの)で保湿してあげると良いでしょう。こまめに肌を清潔にして保湿するだけでも、状態が変わるかもしれませんよ。

 

そして、お子さんは現在7ヵ月ということですが、まだまだ自分の身体を思い通りに使えない月齢です。頭でしたいことと、実際にできることに差があるため、何度も同じ失敗をしているように大人の目には映ってしまいます。でも、その失敗を重ねて、ある日、急に上手なやり方を獲得していきます。大人がいくらやり方を見せたからといって、簡単には真似ができません。純粋に、上手にやってみようとした結果が、こぼしたり散らかしたり汚したり、なのです。こればかりは、時間をかけて何度もやらせていくしかありません。

 

とは言え、イライラしてしまうことが多いようであれば、ご自身に余裕がある時に限定して、床にレジャーシートを貼ったり、袖つきのエプロンなどを着せて、少しでも片付けが楽になる工夫をしてみるのもいいでしょう。時間を決めて、その中で本人のやりたいようにやらせてあげましょう。良し悪しについて注意するのは、もう少し月齢が進むまで伝わらないかもしれないので、度を越したら、笑顔で終わりにしてあげましょう。「自分でやりたい」という自立心=心の成長の証を尊重し、おままごと道具などでも構わないので、同じようにやらせてみましょう(その際は、誤飲の心配のないものを選んでくださいね)。

 

ご主人や上のお子さんのこともあり、なかなかご自身の心が休まる時間が取れず、今は本当に大変な思いをされていると思います。でも、これも永遠に続くものではありません。自分だけを犠牲にしないで、身近にいる人に頼ってみたり、家の中にいてもできるちょっとしたリフレッシュ法(好きな音楽を聞く、リッチなご褒美を食べる、美容パックをする、うたた寝する、ストレッチで身体を伸ばすなど何でもOK)をちょこちょこ取り入れながら、お母さん自身のお気持ちが少しでも楽になるよう願っています。

 

※今回は、【管理栄養士】が回答しました。