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噛む練習の前に、口の中の感覚を育ててみることもおすすめです
10ヵ月も後半になり後期食が始まってきている時期ですね。そんな中、他の食材はカミカミできていても、主食であるお粥を丸呑みとなると心配にもなりますよね。実は、他の食材とお粥は舌ざわりが大きく異なり、他の食材では舌に伝わる感触がはっきりしているため噛むことができていても、お粥はとろりとしていて舌ざわりが良いことから丸呑みになってしまうことがあります。
恐らくご相談者のお子さんは舌で食べ物の感覚をつかみにくく、噛めているように見えても実はうまく舌が動かせずに飲み込んでいる場面も多いのではないかと思われます。便秘の症状は噛めていないことから出てきやすいため、まずは食材の硬さだけに注目するのではなく、うまく噛めるように口の中の感覚を育ててみることをおすすめします。
ちょうど前歯も生えてきて歯磨きの練習をし始める時期とも重なりますので、お母様が指先にガーゼを巻いて、お子さんの歯茎や舌を触り噛ませてみるのもひとつの方法です。また、食べる場面ではスティック野菜や赤ちゃんせんべい、赤ちゃん用の棒状のビスケット(クッキー)をかじり取り、舌でつぶすような練習もおすすめです。
噛む前には舌でしっかり潰せるという動作も大切ですので、歯磨き練習を兼ねた口の中のマッサージ等、口の中の感覚を育てていくことにも意識して関わっていただけるといいですね。
※今回は、一般社団法人ぽけっと【言語聴覚士】が回答しました。