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今食べられているものでお腹を満たしつつ、少しずつ新しい食べ物に挑戦する機会を意識していきましょう
食事は毎日のことなので、いろいろな悩みが出てきますよね。
メインのおかずにあまり手をつけず他のものが食べたいと訴えてきた際の対応ですが、そこで別のおかずを出すことはあまり望ましくないと思われます。訴えれば好きなものが出してもらえると学習をしてしまうからです。
では、その際の対応ですが、今あるものをおかわりしてもらうというのはどうでしょうか?新たに別のおかずを出すのではなく、白米やお味噌汁でも構わないのでそのときに食べられたものでお腹を満たしてあげてください。
質問に「メインのおかず」と書かれているので、おそらく主菜・副菜と栄養バランスをしっかりと考えた献立にされているのだろうと推測します。確かにそういった食事を摂ることが望ましいですが、お子さまの身長・体重が成長曲線の中に入っていれば、今の食事で栄養は十分にとれていると考えられます。
しかしこれだけでは、食べられるものが増えないのではないかという懸念も出てくるかもしれません。例えば、おうちでの献立に①絶対食べる主菜と②食べるかどうかわからない副菜の両方を入れてみるという方法はいかがでしょうか。①はおいしく食べることでお腹が満たされ、②も食べられれば食べられるものが増えたことになります。もし②は食べなかったとしても、ママやパパがおいしく食べている様子を見せることで、次からお子さまも少し口をつけてみようという気持ちになるかもしれません。
また、保育所に通われているようであれば、保育所でお子さまが好きなもの・嫌いなものは何か、先生はどんな対応をされているかなどを共有していただくこともひとつの方法です。
食事は栄養補給も大切ですが、「他者と楽しむ時間」とすることも大切な要素です。大好きなママやパパと楽しい雰囲気のなかでご飯を食べることで、お子さまもパパ・ママも楽しい時間を重ねていけるといいですね。
※今回は、一般社団法人ぽけっと【臨床心理士】が回答しました。