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今は生野菜をパスしてもOK。調理前後の野菜に触れさせ、興味を持たせるところから始めよう!
お子さんが食べられるものが増えるのは嬉しいですよね。私もお役に立てて、とても嬉しいです。お兄ちゃんも幼稚園に入って周りの様子に刺激を受けたり、おうちの方の日々の工夫が功を奏したと思いますよ。
きょうだいと言っても性格や嗜好などに違いがあり、同じように子育てが進むことは少ないと言われています。ちょうど下のお子さんがいやいや期に入ったということですが、それが過ぎれば野菜を食べているお兄ちゃんの様子を見て、「自分も食べてみよう」と思うようになるはずです。それを待つ間に出来そうなことについて、アドバイスをさせていただきますね!
1.生野菜の特徴
生野菜はダイレクトに香り(青臭さなど)や苦味などを感じやすいもの。それらは、加熱によって空気中に飛んで抜けたり成分が変わったりするものもあるので、加熱した野菜の方が食べやすいことが多いですよ。
2.歯の成長
生野菜(特に葉物系)は繊維などをすり潰す奥歯が生え揃う3歳くらいになると、食べやすくなると言われています。奥歯(第2乳臼歯)が生え揃わないうちは噛み切りにくく、大人が噛む力の1/10程しかないそうです。
3.食感の好み
食材によってはシャキシャキ、パリパリといった食感があり、それを苦手に感じている可能性も考えられます。
加熱した野菜は食べられているということなので、今は無理に生野菜を食べさせる必要はないと思いますよ。生野菜は加熱後に比べてビタミンなどの栄養素の損失が少ないと言われていますが、温野菜は加熱によってかさを減らせるので、同じ重さ当たりの栄養密度も高いと言えます。さらに一部の栄養素は加熱することで吸収率がUP!ただ、水に溶けやすい栄養素もあるので、煮汁ごと食べられるメニューがおすすめです。
そして別の側面からですが、見た目の違いから別物の食材だと判断している場合もあります。野菜の“生の状態”と“加熱した状態”を同時に見せ(調理の工程も見せてあげるとさらに◎)、同じ野菜でも加熱によって
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- 食感や見た目が変わること
- 香りや味にも違いがあること
に触れさせてみてはいかがでしょうか?単に「食べなさい」と生野菜を出されるよりも興味を持ってくれる確率が高まると思いますよ。
何度も繰り返し、時間をかけて理解していったり、多くの味に触れて味覚が発達したり、歯が成長していったりすることで、次第に生野菜も受け入れられるようになるはずです。焦らずに興味を持たせるところから始めてみてくださいね!
今回は、【管理栄養士】が回答しました。