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まずはお母さんのカミカミを見て“真似っこ”から始めてみて
医療面の専門的なアドバイスも受けて経過観察しながら、成長を見守られているのですね。食べることが好きなのに吐いてしまうのはせつないですね。 噛むことが大事な理由は2つあります。
- 食べ物のかたまりを小さくし、唾液を混ぜて飲み込みやすい形にする。
- あごを動かすと脳に“食物が胃に入った”という刺激が届く。(満腹中枢への刺激)
大人は噛まずに食べてむせることを体験していますし、上記の理由を理解し意識して咀嚼することできます。しかし、小さなお子さんは“噛んで得をする”ことがまだ分からず、大人が「よく噛もうね」と言っても伝わりにくいのかもしれません。言葉よりも、まずはお母さんが一緒に食事をしながら、口を見せて”もぐもぐ”する動作を見せてあげると伝わりやすいと思います。また、ごはんの時はテレビを消すなどして、食べることに集中できる環境を作ることでお母さんの”噛む”動作にも注目しやすくなります。
吐いてもまた食べ始められるのは
- 吐いても“気持ち悪い”という感覚があまりない
- 食事への意欲が高く、早く食べたい!と焦っている
- 食べる量(胃に入る量)よりも吐いている量が多い
- 満腹中枢が刺激されないため満足できない
といったことが考えられます。
たとえば、最初にお子さんの前に出す食事の量を1/3ぐらいにしてみてください。もっと食べたい時はきっとおかわりすると思いますよ。1回の量を減らし時間をかけて食べさせるのも一つの方法です。そして、お母さんの食べ方に注目できる環境を整えてみてください。時間をかけて食事をとると、食物が胃に入ったことが脳に伝わり満腹感を感じやすくなります。おかわりのやりとりは親子で食事を楽しむことにもつながります。
お子さんは食欲旺盛で様々な物を食べることにチャレンジ出来ていて、とても良いと思います。まずは上記に書いた内容で試してみてください。うまくいかなくても気にしないでくださいね。医学的な相談と平行しながらいろいろと試してみていただけると良いと思います。
※今回は、一般社団法人ぽけっと【言語聴覚士】が回答しました。