Q

もっとカミカミさせるにはどうしたらいい?

もうすぐ2歳になる娘がいます。
食べ物をカミカミせずに少し噛んで飲み込んでしまいます。もう少し噛んで欲しいのですが、どのようにすれば噛んでくれるのでしょうか?
また、この時期の子どもの味付けに頭を悩ませています。何か目安となるものがあれば知りたいです。
(1歳12ヵ月・女児)

A

食事内容や、食事の環境を見直してみて。

 

噛むことは顎を鍛えてその動きが脳の働きを高めたり、唾液の分泌を増やして消化・吸収率を上げるなど、からだにとって良いことづくめです。

そして、噛む回数というのは大人になってから増やすことが難しく、子どもの頃から身に付けさせた方がよいと言われています。

 

とても大切な「噛むこと」ですがそれが苦手なお子さんの場合、考えられる原因はいくつかあります。

 

① 上手に噛めない、噛む力が弱い

② 食事がやわらかいものや、細かく食べやすいものばかり

③ 一口に詰め込み過ぎる傾向がある

④ 食事に集中できていない 

⑤ 食事の姿勢が悪い

 

そもそも私たちは離乳食を通し、ドロドロとした形のない食べ物をゴックンと飲み込むことから始めます。そして舌や歯茎を使ってすりつぶすことを覚え、舌で奥歯まで運んで歯で噛みつぶすようになっていくのです。

 

離乳食のそれぞれの段階でしっかりと動きを獲得できた上で、次の段階にステップアップさせていくことが重要です。どこかの段階が不十分ですと、その状態のままでは次に進むことが難しく「細かくなるまで噛んで飲み込む」ということに支障が出てきます。

 

離乳食完了期を終え幼児食に移行している頃かと思いますが、食べ物のかたさや大きさはどのようなものを与えていますか?

また、大人の食事から少しずつ取り分けをしている場合に、食べやすいように細かく切ってあげたり、長時間加熱をしたものばかりをあげている、ということはないでしょうか?

 

このような場合には、大きなものはそのまま与えて、一口大にかじり取らせることをさせてあげましょう。

かじり取ることで必ず顎を使いますし、自分の口の大きさに合わせた適量を学ぶ機会にもなります。

こういった経験が少ないと一口分の適量が分からず詰め込み過ぎて噛みにくくなり、すぐに飲み込んでしまうことにもつながりやすくなりますよ。

 

また、食事をする環境も噛む上では、大切なポイントです。

例えばテレビがついていたり、常に誰かが大きな声で話しているような環境ですと「ながら食い」と言われるような、他のことに気を取られながら何となく食事をしているような状態になります。

せっかくのフレンチのフルコースを食べるのにテレビを見ながら食べていたら、繊細な味や香りなどを見落としてしまうと思いませんか?(高級店ほど、食事に集中してもらえるよう落ち着いた店内になっているはずです)

 

特に、長い時間集中することが難しい小さなお子さんの場合は、できるだけ食事に関係がないものは目につかないようにし、大人たちも会話にばかり夢中にならずお子さんに目を向けて、隣で一緒に座って安心できる環境を心掛けてあげてください。

 

他にも、いすに座った時には

・お子さんの両足が床などの平らな所に安定しておろせるか?

・背もたれに、もたれかかっていないか?

・座り心地は悪くないか?

といった状況にも確認が必要です。

 

なぜかというと、両足を地に付けて背筋を正すことで上半身に力が入りやすくなります。顎を十分に動かすためには、首や背中の筋肉も連動しているため足をぶらぶらさせたままの食事よりも、正しい姿勢の方が15%も噛む力が強くなるこという研究結果もあります。

こういった点を見直すことで、少しづつ「噛むこと」へ意識が向けやすくなってくると思いますよ。

 

もう一つご質問いただいた【味付け】については、2歳頃であっても濃くする必要性はありません。

大人に比べてまだまだ味覚が敏感な時期ですので、「少し薄いかな?」くらいで良いのです。大人用の食事を取り分けて、だしなどで薄めてあげるのもいいですが、食材に染み込んだ塩分は薄まりにくいので、先に子ども用を取り出した後に大人向けに調味料を加える方がおすすめです。

 

具体的な年齢ごとの塩分摂取目標量や食事の考え方については、こちら↓の相談でも詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

幼児食の味付けはどうすればいい?

https://shoku.hapiku.com/room/age1/206/

※今回は、【管理栄養士】が回答しました。