ひき肉の冷凍とアレンジメニュー

栄養士の土橋(つちはし)まゆ美です。お盆を過ぎそろそろ秋の気配が…と言いたいところですが、まだまだ暑い日が続いていますね。
暑い時期は食材の保存にも頭を悩ませるものです。そんな時期にも役立つのが食材の冷凍保存。買ってきた食材をまとめて下処理し冷凍庫で保存し、日々の食事づくりに少しずつ活用できるといいですね。
第3回目となる今回は、ひき肉の冷凍方法とアレンジメニューを紹介します。

ひき肉の冷凍方法

方法 成型して焼いたものをラップに包み、ジップロックに入れる。
冷凍期間 1週間以内

 

1つずつラップに包みます

離乳食でもよく使うひき肉は、ハンバーグ型に成型して焼いたものを冷凍します。月齢が低い場合にはゆでてもOKです。ひき肉をそのまま調理すると、小さな子どもにとってはのどの通りが悪く食べづらいようなので、そぼろにする場合でもハンバーグなどに加工したものをつぶしてあげた方が食べやすくなります。

 

ひき肉は鶏・豚・牛・合挽きなど何でもOK。子どもの喫食状況によって調整してあげましょう。我が家では大人の食事からの取り分けが基本なので、大人のメニューが鶏つくねだったら鶏ひき肉、マーボー豆腐だったら豚ひき肉、といった具合にそのときどきでいろいろな種類の肉が登場します。

つなぎとして玉ねぎやにんじん、ほうれん草などの野菜や卵、パン粉、牛乳などを使ってもいいですね。豆腐や麩もつなぎとして使えます。こちらも子どもの喫食状況によって調整してあげてくださいね。

 

 

冷凍ハンバーグの作り方

つなぎに玉ねぎを入れる場合の簡単なレシピを紹介します。

 

材料

ひき肉(鶏・豚・牛・合挽きなんでもOK)

玉ねぎ(ほかにも、にんじん・ほうれん草などの野菜や、パン粉・豆腐・卵・牛乳・お麩などもつなぎとして使用できます)

冷凍して解凍後、調理の際に味付けをするため、味付けは基本なし(完了期以降は、下味で少量の塩を入れても良いです)

 

作り方

①つなぎの玉ねぎをみじん切りにし、軽くゆでる。
※低月齢の子ども向けに、食感をよくするため。(高月齢の場合は炒めてもOKです)
②ひき肉につなぎ(今回は玉ねぎ)を加え、硬さを調整しながら混ぜ、成型する。

※玉ねぎをゆでているため、玉ねぎの水分でやわらかく仕上がると思いますが、硬いようなら調整をしてください。
③フライパンに油を薄くひき、焼く。(低月齢の場合はゆでてもOKです)
④焼きあがったら1つずつラップで包み、粗熱を取り冷凍する。

 

①玉ねぎは食感をよくするために軽くゆでます
②大きさは大さじ1くらい
③フライパンで焼きます
④テープなどに冷凍する日付と使用した材料を書いて、貼っておくといいですよ

注意点

  • つなぎに野菜を使う場合、冷凍して解凍した野菜は使用しないようにしましょう。加工して冷凍するため、二重冷凍になってしまうのを避けるためです。
  • 冷凍したハンバーグは1週間以内に使い切るよう心がけましょう。

 

冷凍ハンバーグのアレンジメニュー

冷凍したハンバーグは解凍後の調理次第でいろいろな料理にアレンジできまよ。

 

ハンバーグとして

  • ケチャップソース
  • しょうゆと三温糖で照焼き風に
  • みそ味風 など

煮物・スープに

  • 解凍したハンバーグを一口大に切り、野菜と煮る。
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野菜たっぷり肉団子スープに早変わり

肉そぼろ

  • 解凍したハンバーグを細かくほぐし味付けをする。
  • 野菜を加え、片栗粉でとろみをつけ、あんかけ風にしてもいいですね。

 

魚の冷凍方法

方法 切り身をゆで、骨がある場合は取り除く。一食分ずつラップに包み、ジップロックに入れる。
冷凍期間 1週間以内

魚の冷凍方法も野菜や肉と同様、ゆでたものを一食分ずつ冷凍します。解凍したものを焼いてムニエル風にしたり、ほぐして塩で味をととのえてフレークにしたり、いろいろなアレンジが可能です。

 

肉も魚も、ひと手間加えて冷凍しておけば、毎日の食事作りの時間を短縮するのに役立ちます。冷凍のための仕込みは少々面倒かもしれませんが、お休みの日や夜ごはんのついでなど、隙間時間に試してみていただけると嬉しいです。

 

次回は野菜、肉、魚以外の食材(ごはん・パン・ひじき・ホットケーキなど)の冷凍編をお届けします。