冷凍することのメリット
冷凍することでバリエーションが増え、時短につながります。
調理の時短
離乳食はやわらかく煮たりペースト状にしたり、細かく刻んだりと、とても細かい作業が必要です。まとめて作り冷凍しておくことで、解凍後はすぐに使うことができ、赤ちゃんを待たせずに済みます。
余裕があるときにまとめて作る、大人の夕食を作るときに、食材を取り分けて冷凍しておく、などすれば、負担も軽くて済むでしょう。
食材のバリエーションが増える
月齢が進んでくると、赤ちゃんにいろいろな食材を食べさせたいところですが、食材を一からすべて調理をするのは大変ですよね。下ゆでした食材を冷凍しておくと解凍後すぐに使用でき、一度に使用できる種類も増やせます。
献立のバリエーションが増える
冷凍食材を組み合わせる、またはプラスすることで、定番のメニューにも簡単にアレンジを加えることができます。
食材のロスを減らせる
新鮮な食材を購入しても、なかなか使い切れないことはありませんか?新鮮なうちに下ゆでし、調理をして冷凍することで、食材のロスを減らすこともできます。
冷凍するときの注意点
冷凍したから安心ではなく、注意も必要です。
冷凍期間を設定する
冷凍したからといっていつまでも保存するのではなく、なるべく早めに使い切ることが重要です。とくに、乳幼児が食べるものは、1週間を目安に使い切れる量を心がけましょう。
衛生的な取り扱いを心がける
食材を冷凍する前から、衛生面を心がけ準備することが必要です。手洗い、使用する器具の念入りな洗浄を徹底し、調理したものを冷凍する場合は、素早く粗熱を取り、早めに冷凍しましょう。
新鮮な食材を使用することも重要です。
自然解凍はしない
特に小さい子どもには、長時間の常温保存からくる菌の繁殖による食中毒に注意が必要です。自然解凍はせず、解凍する際には必ずレンジなどを用い、手早く解凍・調理をおこない、できるだけ早めに食べましょう。
朝に使用する場合には、前日の夜に冷蔵庫に移しておくのも方法です。
再加熱をする
自然解凍同様、菌の繁殖を防ぐために、解凍したものはそのまま使用せず、必ず再加熱してから食べましょう。
再冷凍はしない
一度解凍したものの再冷凍は厳禁です。必ず使い切れる量を解凍しましょう。
冷凍に便利な保存容器と、冷凍方法のアイディア
冷凍保存に便利な容器とアイディアを紹介します。
フリーザーバッグ
ペースト状や水分の多いものを冷凍するのにおすすめです。小さいバックで1回分ずつ冷凍しても良いですし、大きいバックにまとめて冷凍する場合は、薄くのばして、1食分程度の目安になるよう、箸などで重石をのせ、印がつくようにしておくと、冷凍後、1食分ずつ折りながら使用できるので便利です。
大きいバックは、小分けにした食材をまとめて保存する場合にも便利です。
ラップ
固形のものを冷凍するのに便利です。水分が少なければ、ペースト状のものでも冷凍可能です。
解凍する際は、下に受け皿を敷いておくと水分の流失が防げます。
製氷皿
水分の多いものを冷凍するのに便利です。サイズが小さいので、離乳食1食分ずつ小分けに冷凍するのにもちょうどよいですね。
冷凍後に中身を出し、フリーザーバックに入れ替えても良いです。
おかずカップ
固形のものや、1食分ずつ小分けに冷凍する場合に便利です。容器が受け皿になっているので解凍にも便利です。使い捨てのものも良いですが、シリコン製のものは繰り返し使用できて経済的です。その際は洗浄を念入りにして、煮沸消毒をして再利用すると良いでしょう。
小分けケース
水分の多いものを小分けに冷凍するのに便利です。だしやおかゆなど、1食分ずつ冷凍できます。
繰り返し使用可能なものもありますので、その際は念入りに洗浄しましょう。
マスキングテープ
剥がれやすいので、食材の内容・冷凍した日付等を記入し、フリーザーバックに貼り付けるのに便利です。
こまめに冷凍するのは大変と思われるかもしれませんが、離乳食は一度の食事量も少ないので、大人の食事を作る際に材料を取り分け少量ずつ冷凍ストックしておくと手間も負担も案外少なく済みます。一週間の中で、今日は何を冷凍するか、だいたい曜日を決めて、固定した冷凍ストックを作っておくと献立の組み立てもしやすくなりますよ。
いずれにしても育児をしながらの調理は負担が大きいので、少しでも参考にしていただき、皆さまの負担が軽減できたら嬉しいです。