A
食べなかった食事も定期的に出し続けましょう!
そして、よく噛めているかをチェック!
食事のたびに毎回ストレスを抱えながら過ごされていることと思います。
周りの子どもたちはあれもこれも食べているのに…と気になることもありますよね。
お子さんの“慎重派である”という個性を簡単に変えることは難しいかもしれません。
そもそも子どもは知っていることの方が少なく、
安全か危険かを判断する材料をあまり持ち合わせていないまま生まれてきます。
離乳食期は食べる練習を積む時期ですから、それなりに食べていたのでしょう。
それから少しずつ、食べるものの違いに気付くようになり、
いつもと違うものを受け入れるのが怖くなってしまったのかもしれませんね。
とは言え、2度とその食事・食材を出さない、というわけにはいかないので、
3日ほど間を空けてから、前回食べなかった食事をまた食卓に登場させてみましょう。
それを繰り返していくと、初めて見るものはなくなっていきます。
食事を出すたびに「食べようね」「頑張ろうね」など、食べさせようとする努力はしなくて大丈夫。
子どもは食べたくなったら興味を持って手を伸ばすようになります。
声かけとしては
「あ、これ見たことあるね?」
「おとといも出てきたよ。ママ好きなんだよね~!」
「美味しいにおいがする。かいでみて?」など注目させる程度がいいでしょう。
その時は興味がなさそうだったり嫌な顔をしていたら、残したままでOK。
隣で美味しく食べてあげてください。
(ママが美味しそうに笑顔で食べていると、多少なりとも安心感を持てるかも)
毎日確実に食べてくれるメニューは、お子さんもママも安心感があると思います。
けれども毎日決まったメニューにしてしまうと他の食事に触れる機会が無くなり、より偏食を根強くしてしまう可能性があります。
まずは大人の料理と同じような食材でうす味のメニューを、一口分取り入れることから始めてみてくださいね。
そして、苦手な食材を隠すように調理をする方法はあまりおすすめをしていません。
お子さんが混ざっている食材に気付いて「騙された!」と感じることがあるからです。
そうなると「次の食事にも何か混ぜられているのではないか」と思ってしまいます。
食べてほしい食材は堂々と“見えるメニュー”で。
もし食べなかったら、興味を向けさせるという意味で
「この料理には何が入ってるか当てっこしてみようか?」
と楽しい雰囲気で話しかけてみるのもいいでしょう。
食べられないから嫌いなわけではなく、何なのかよく分からないから怖い、ということですからね。
お子さんの水分摂取量については、一度にたくさん飲ませるよりも「喉が乾いた」と言われる前にすすめ、少量ずつ飲んでもらう方が良いと思います。
特に食事前や食事中にたくさん水分を摂ってしまうと、食べ終える前に満腹感を感じてしまうことがあります。
また食事中、頻繁に水分を摂るとよく噛むことができず、唾液の出る量が少なくなることもあります。
ついつい食べてくれるかどうかに目線を向けがちですが、お子さんが一口入れたら
- 何回噛めているか?
- 水で流し込んで、あまり噛めていないのではないか?
といったポイントも確認してみてください。
栄養面を考えて食べられる食材を増やすことも大切ですが、
今はお子さんが食べられるものからより多くの栄養をからだに取り込むこと
を大切にしていきましょう。
唾液が十分に出て噛むことで消化・吸収も良くなりますし、
何よりもお子さんは食べものが食べやすく(飲み込みやすく)なります。
そのことが他の食材にも挑戦する意欲につながるかもしれませんよ。
※今回は、【管理栄養士】が回答しました。