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苦手だと感じたとしても野菜そのものを食卓に。調理前の食材を触らせる機会を作るのも◎。
何かに混ぜれば食べるというと、例えば、ハンバーグなどの具の中に細かくみじん切りにして混ぜ込めば食べるということでしょうか?
2歳ですと、離乳食も終わって大人と同じ食材やお料理が食べられるようになってくる時期ですね。2歳半くらいまでは固いものが苦手なお子さんのほうが多いので、サクサク、カリカリしたものが食べられるということはしっかり噛んでいるということですね。素晴らしいことです。
揚げ物でも、素揚げは油をたくさん吸収してはしまいますが、食材の色が鮮やかになるので良いと思います。生のお野菜などもしっかり食べられるようになってくるので、暖かくなったらお野菜をひんやり冷やして、もろみきゅうりとか、ごまみそマヨネーズ(すりごまとマヨネーズとしょうゆ、または、すりごまとマヨネーズと焼いたお味噌を混ぜたもの)をつけて食べてみるのもお薦めです。ガラスの器に、スティック状に切ったきゅうりやにんじん、トマトなどを冷やして入れてあげるだけでも、見た目にもかわいいし、おいしいですよ。
お野菜もみじん切りで混ぜてしまうと、子どもたちに聞いてみても何を食べているのかわからないようなので、苦手だと感じたとしてもお野菜そのものもたまには出して、触らせて、ママやパパがおいしそうに食べるところを見せてあげてくださいね。
にんじん・キャベツ・ピーマン・じゃがいも…いろいろな食材を切る前、洗う前に、触らせてみてください。きっと目を輝かせると思います。切る前のお野菜を触る機会もなかなかないと思いますが、自分で触れたもの、香りを嗅いだものや、時間があればたまねぎの皮を1枚2枚むいてもらうだけでも、子どもは親近感がわいて食べたくなってくるのではないかと思いますよ。私が保育園に勤めていた時には、3歳から5歳の子どもたちが園で育てたお野菜を目を輝かせて調理室に持ってきて、ピーマンやトマトを見るのも苦手だった子どもが生で丸かじりしたいと叫び、調理をしたら大喜びで食べたということも多々ありました。「食べてくれたらお野菜さんが喜ぶね」と声をかけただけで食べてくれたということもあります。
ゆでたり、ふかしたり、焼いたり、揚げたり、いろいろな方法で調理をしたお野菜を食卓に出してみると、お野菜の素材の良さがきっと伝わるのではないかなと思います。