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味つけはそのままで、調理方法などを変えてみて
手づくりの牛丼、野菜なども具だくさんでおいしそうですね。レシピから栄養計算してみたところ、1食当たり食塩相当量:0.6g、塩分濃度0.75%で、塩分が薄すぎるということはなさそうです。
仕上がりの際にどれだけ水分があるかによって、味の加減は変わります(計算では水を除いています)。多めに汁が残った状態であればかなり薄味になってしまうと考えられますので、調味料を増やすのではなく、煮詰めて汁気を減らしてみてはいかがでしょうか?
なお、大人が味見をして塩味を感じるのであれば、「薄いかな」と思ってもお子さんくらいの年齢には十分です。濃い味付けにすれば食べてくれるかもしれませんが、そうすると今後も薄味は受け付けなくなる可能性があるので、味の濃さ以外で食べやすくなる工夫をご紹介します。
● 食材はどのように切っていますか?
大きすぎたり、反対に細かすぎると、食べにくいと感じてしまうかも……
口に入れやすい大きさに切ってみてください。みじん切りはスプーンからポロポロ落ちやすくて食べづらいかもしれないので、避けた方がいいでしょう。小さくても5mm角くらいにしてみて。
● 食材の硬さはどのくらいですか?
加熱時間が短いと、お子さんにとってはにんじんの硬さが気になることも考えられます。反対に噛まなくても潰せるくらいやわらかすぎても、好みの食感ではないからと食べない場合も……
加熱の目安は、やわらかくすることはもちろんですが、にんじんや玉ねぎに甘味が出るくらい時間をかけてみるといいかもしれません。電子レンジで調理した場合とコンロでじっくり加熱した場合でも差が出るので、調理方法を変えるのも◎
● ポロポロとしたひき肉が食べづらい可能性は?
普段、ほかのひき肉を使った料理は好んで食べているでしょうか。もしかしたら、食べている途中にポロポロと口からこぼれやすいことがあれば、お子さんにとってひき肉は食べにくくて苦手意識があるかも……
そういった場合は、水溶き片栗粉で汁にとろみを付けてあげると、すくいやすく、口の中でまとまりやすいので食が進むかも。
● 「丼もの」が苦手なことも
我が家の娘がまさにそれなのですが、ごはんはごはんのみで食べたいというタイプ……
その場合は、牛丼の具をごはんにのせず、別の皿に盛って出してあげると食べてくれるかもしれませんね。
作りやすく、一度にいろいろな食材がとれるので、「このレシピの牛丼をいっぱい食べてほしい」と思いますよね。食卓に同じ食事が頻繁に並ぶと、単に飽きて食が進まないということも考えられます。そういった場合には、溶き卵を加えて卵とじにしてみたり、にんにくを少し加えて香りに変化を出したり、エリンギやいんげんを別の食材に置き換える(例:えのきたけ、しいたけ、ブロッコリー)などして、変化を取り入れてみるのもおすすめです!
「今日はいつもとちょっと違うところがあるよ?どこだと思う?」といった声掛けなども取り入れ、食事の時間を楽しくする工夫も取り入れてみてくださいね。
※今回は、【管理栄養士】が回答しました。