元気の源「気」はよく噛むことから

今日は元気がある/ない。という時の「元気」というのはどこで作られるのでしょうか?

元気の源でもある「気」、これは見えないものですが、実際には食べ物や空気から作られると言われています。ここでおさらいですが、このことに関係してくるのが、五行の「脾」です。下の陰陽五行図をご覧ください。五行とは、自然界に存在するものを木、火、土、金、水の5つの元素に分類したもので、東洋医学では、それぞれ肝、心、脾、肺、腎の内臓・器官や、漢方、食材などを5つに分類し、診断や治療に活かしています。

さて、消化と吸収の働きをよくすることが、「気」を作るために必要なこととされており、しっかり噛み、唾液と混ぜて胃に食べ物を送ることがとても大切になってくるのです。

 

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気・血・水とは?

気・血・水(き・けつ・すい)とは、東洋医学で考えられている人間の生命活動に必要で全身を巡っている3つの要素になります。「気」は、生命活動のエネルギー源で、元気、気力などの「気」にあたります。「血」は、身体に栄養を与える血液、「水」は、血液以外の体液(津液(しんえき)ともいいます)で、尿や汗、胃液やよだれなども含まれます。この3つが、互いに作用し合い、バランスを取り合うことで、健康な身体が作られているので、どれか1つでも巡りが悪くなったり、不足したり、バランスが崩れると、身体に不調をきたします。

 

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また、東洋医学の基本的な考え方では、気・血・水は食べ物や飲み物から取り入れる栄養成分、肺から取り込む空気、両親から受け継いだ精・エネルギーにあたるものが合わさったものとされています。