Q

たくさん食べるとアレルギーになる?

卵を好んでよく食べます。他のたんぱく質もよく食べてくれるのですが、食べる機会が多いとアレルギーになる可能性は高くなるのでしょうか?

また、花粉症の人はトマトでもアレルギーが出ることがあるようですが、トマトを食べると花粉症がひどくなることもあるのでしょうか?トマトも好きなので、この時期は避けた方がよいのか迷います。
(4歳5か月・女児)

A

どんな食品も食べ過ぎはほどほどに。食事バランスや体調に応じて、食べる量を調整しましょう!

<卵アレルギーの食事について>

卵アレルギーの多くは3歳未満に見られるため、現時点で食べる機会が多くあったとしても新たに食物アレルギーを発症する心配は少ないと思います。ただ、アレルギー以外に心配な点があるため、毎日たくさん食べるのは避けることをおすすめします。

 

卵は「完全栄養食」と言われることもあり、タンパク質をはじめ幅広い栄養素を含む食品です。しかし、ビタミンCと食物繊維はまったく含まれていません。卵を多く食べる場合には、特にこれらの栄養素が不足しないように、ほかの食品をバランスよく摂る必要があります。そのため、卵料理でお腹いっぱいになってしまわないよう、ビタミンCや食物繊維を多く含む料理から食べ始めるなどの工夫をするとよいかもしれませんね。ちなみに、ビタミンCは野菜・果物・イモ類などに。食物繊維はそれらに加えてきのこ・海藻に多く含まれています。

 

また、飽和脂肪酸(脂質の一種)を摂り過ぎると子どもであっても生活習慣病につながるため、卵は多くても1日2個までにしておくのがよいと思います。なお、肉、魚もよく食べるのであれば、それらにも飽和脂肪酸が多いので卵は1個までに。その代わりに、大豆製品(豆腐、納豆、生揚げ、油揚げ、高野豆腐など)を中心にタンパク質が取れるとよいですね。

 

<花粉症の食事について>

花粉症とトマトの関係については、トマトが花粉症を悪化させることはありませんが、別の症状が起きる可能性があります。

 

スギ、ヒノキ、オオアワガエリ、カモガヤ、ヨモギによってアレルギー症状が現れる人の場合は、トマトに注意が必要です。これらの花粉症の症状が出ているときにトマトを生食すると、「花粉-食物アレルギー症候群(PFAS:ピーファス)」を発症する可能性があるのです。これは、アレルギー反応を起こす花粉の抗原(アレルゲン)とトマトに含まれているアレルゲンの構造や形がよく似ていることが原因で起こります。

PFASは、一般的なアレルギー症状と異なり、口の中・唇・鼻・のどなどの口腔・咽頭と呼ばれる部分にだけかゆみ(チクチク感、イガイガ感)や腫れなどの症状が見られます。重症化すると、じんましん、呼吸困難、喘息、アナフィラキシーショックを起こすことも……。

 

PFASの対策としては、花粉症の症状が出ているときにはトマトを生食しないことが大切です。加熱することでアレルゲンの構造が変化し、症状が起きにくくなることがわかっています。ただし、個人差があるので、もし加熱したトマトでもPFASが見られる場合は、花粉症の症状が治まるまでは控えておくのがおすすめです。

 

トマト以外にもPFASの原因となる食品はいくつも存在するので、花粉症の症状が出ているときに食べて調子が悪くなる食品がある場合、加熱してから食べたり、花粉症が落ち着くまで避けるようにしたりするなどして様子を見ましょう。もし、どれが原因かわからないという場合には専門医に相談するようにしてくださいね。

※今回は、【管理栄養士】が回答しました。