ねぎ(長ネギ)
風邪予防の中で最強の食材がねぎです。長ねぎの白い部分は「葱白(そうはく)」といい、漢方薬にも使われるとっても優秀な食材。身体を温めて、侵入してくる余計なものを跳ね返す発散力になってくれます。ねぎは長く煮込むと甘くなってくるので、意外と小さい子どもでも嫌がらず食べてくれます。刻んだねぎを蒸し煮にしてミキサーにかけておくと、出汁や豆乳でのばすだけでスープに風味が出てとてもおいしいですし、かぼちゃやじゃがいもなどのパワーアップ食材との相性も抜群です。我が家では寒いシーズンの風邪の引き始めに、かぼちゃと一緒にポタージュにすることが多いです。
「まだねぎは離乳食でスタートしていないよ!」という時は切ったねぎをさらした水を、スープのベースやお粥に使ってみるだけでもOKですし、パパやママのねぎのおみそ汁の味付け前のお汁を活用するのもいいですね。寒い夜におなかを出して寝てしまって、起きたら鼻水がたらり・・・という日や、ちょっと肌寒いけれどお外で長く遊んだり、お花見をしたりする!という日にはぜひ取り入れてみてください。
我が家では作用が強いねぎはここぞ!という時に効かせたいので、毎日は食べず、調子が悪くなりそうなときや予防したいときに取り入れるようにしています。
ねぎのゆで汁
ねぎは白い部分を細かくみじん切りにして沸かしたお湯(出汁でもOKです)に入れ、ねぎが透すき通って柔らかくなるまでゆでます。あくが気になる場合は取り除いてくださいね。ポイントはゆで汁は捨てずにそのまま使うことです。ゆで時間が少なかったり、お湯の量が少なすぎるとねぎの辛味がたって飲みにくくなってしまうので、しっかりゆでていました。
カブのおかゆ
カブのおかゆを作り、ねぎのゆで汁を加えます。
りんご
胃腸系トラブルにも呼吸器トラブルにもどちらにも使える万能食材がりんごです。薬膳の考え方では胃腸の水はけを整える作用があるため、吐き下ししていても便秘でもお腹の調子を整えてくれます。さらに痰を取る作用があるので痰が絡む咳をしている時も役立ちます。離乳食でも初期から使える嬉しい食材で、市販の初期用のりんごのピュレはお砂糖が使われていなくて、つるんと食べられるようになっていて、高熱で食欲が落ちた時にも活躍してくれるため、子どもが2歳になった今でも不調時用の買い置きとしてストックしています。(食欲がない時でも、初期用のサイズがちょうどいいんですよね!)
月齢や離乳食の進み具合に合わせて刻んだりすりおろしたりしたものをゆでて、ゆで汁をくず粉でとろみづけするとくずのもつ風邪の予防効果で立派な万能薬になってくれます。お砂糖が使われていないリンゴのスムージーやジュースを水分補給に活用するのもおすすめですよ!
りんごのくずよせ
- りんごはすりおろして水を加え、火にかけます。
- 火が通ったら水で溶いたくず粉を加え、とろみをつけます。
Point!
水の量を多めにするとさらっとした仕上がりになります。皮ごとゆでると、皮の色素が出てきれいな色になります。少し冷やすと固まるので、食欲や体温、好みの食感に合わせて水の量を調整してみてくださいね。