私と娘のアイスクリーム戦争

早いものでもう2月ですね!

2月といったら節分。それともうひとつのイベント、バレンタインがありましたね。

バレンタインといえば“チョコレート”。

特に子どもが小さいうちは、この“チョコレート”のような甘いお菓子で悩むお母さんも多いのではないでしょうか。

 

「チョコレートっていつから食べさせていいのでしょうか・・?」

こんな相談を受けることもあります。

 

長女が3歳になる少し前の初夏のことです。

「あいちゅくりーむたべたい~!」「こおりたべた~い!」

味を覚えた娘は、アイスやかき氷を見かけるたびに、食べたい!!と言いました。

ごはんは食べるのに時間がかかるのに、アイスはペロリと食べる・・。

いや、アイスをペロリと食べるから、ごはんを食べなかったのかもしれません。

 

だから極力、冷蔵庫には買い置きしない。(本当は私も食べたいのだけれども・・。)

・・と、自分で心がけていても、来客時にいただいたり、外出先でいただいたり。

 

 

parts01

そんなある日のこと。某ショッピングセンターでの買い物の帰りです。

時間にして夕方4時すぎだったと思います。

あとは車に乗り込むだけだったのですが、通った道が悪かった・・

前方にアイスクリームの看板が!!!

「まずいかな・・」と思いながら前を通ると案の定、

「あ!あいちゅくりーむ!!!」と。

知らんふりして通過して、お店を出ようとしたら、

「〇〇ちゃん、あいちゅくりーむ食べてなーい!!だから出たらあかーーん!!!」と大号泣。

 

あまりの号泣っぷりに、ひとまずアイスクリーム屋さんの前まで戻るも、「夕飯前だということ」「さっきジュースも飲んだこと」「なんならお菓子も ひとつ買ってあげたこと」、そんな諸々の理由で、私も『負けてはならない!』みたいなスイッチに火がつき、

「〇〇ちゃん?さっきジュースも飲んだし、もうごはんやから、ママはアイス買わないよ」と。

 

がしかし、大号泣中の彼女には一切届かず。

というかもう、「ママじゃない!!ばぁがいいの!!涙」と。

私では話にならないと思ったのか(笑)、一緒に来ていた私の母を呼ぶ始末。抱っこして車まで連れて行こうにも、くにゃくにゃバタバタ暴れて抱っこもさせてくれない娘・・。

さすがにどうにもならず、先に車に戻っていた母に電話。

結局アイスクリームを買ってきてくれ、それを見るなりケロっと泣き止み・・。

私たちの今の戦争はなんだったんだという感じで・・。

 

すかさず娘に「〇〇ちゃん?これはね、ばぁが買ってくれたんやからね。ばぁに“ありがとう”やね。でも、ママは買わないからねっ!」と私。

最後のひとこと要る?と思いますが、これは私が子どもに、『ダダをこねたらその通りになると思ってほしくない』と願う、最後のあがきでした。

 

 

parts01

子どもを育てていくうえで、“こんな風に育ってほしい”“こんなことができてほしい”と色々と願うものです。

だけど、子どもが大きくなればなるほど、行動範囲が広がり、関わる人も増え、見える世界も広がっていきます。

チョコレートやアイスクリームは子どもが大好きな食べ物です。

一度味を知ったらまたすぐ食べたくなります。だからなるべく与える時期は遅らせたいと考えるお母さんも多いと思います。私も同じでした。

それとは裏腹に、子どもが大好きな食べ物だからこそ、周りからいただくことも多いです。

だから我が家の場合、私がチョコレートを与えてもいいかなと思っていた時期より、実際に娘がチョコレートを食べはじめた時期の方が、結果的に早くなってしまいました。

私の祖母からすれば、今回のアイスクリーム戦争に関しても、「たまにしかこんなとこ来んのやから、来た時ぐらい買ってあげたらいいのに」でした。

それもそうなのだけれども・・。

 

「たまにだから、そんなときは買ってあげる」それも答え、

「だめなことはだめ。泣いても暴れても絶対買わない」それも答え。

子どもは一人として同じ子がいないんだから、正解がひとつなはずないと、私は思います。ひとつじゃないから、毎日悩むんですよね。

育てる親が悩んで、いろんな人の話を聞いて、そしてまた悩んで。それで出した答えがそのとき一番の答えです。

 

私と娘のアイスクリーム戦争。あの日の対応は子どもにとって正解だったのかは分かりません。

だけど、4歳になった娘は、あのときよりも我慢をすることを覚えました。

 

もちろんアイスを見れば「アイス食べたい!」は変わりません。欲しいものを欲しいと言えることも、私は大事にしたいと思っています。

だけどそのあとに、「もうすぐごはんだから、それを食べたらお腹いっぱいになってごはん食べられなくなるよ。だからアイスはまた今度やね。」というと理解し、我慢ができるようになりました。もちろん我慢のならない日もありますが。笑

 

今思えば2歳なんて、“欲しいものは欲しい!”“食べたいものは食べたい!”の時期。

だからといって、欲しがるものばかり食べさせていたら大変なことになりますが、そういうものだと頭の片隅に思っておくと、日々のイライラも少なく済むかもしれません

“見たら食べたくなりそうなものは、見えるところに置かない”。一番はこれに限ります。

それでも、見つけてしまったときは、「だめなものはだめ」これはやっぱり伝えた方がいいでしょう。簡潔に理由も添えて。

だけど、“みつかってしまったのだから欲しがるのは当然。仕方ないかな。”と、そんな気持ちもあってもいいかもしれません。

子どもが大暴れして手がつけられなくなってしまってから仕方なく与えるのではなく、子どもがきちんとお話しが聞ける状態で、「これは全部食べたらごはんが食べられなくなるから、ママと半分こね。」など、子どもの“欲しい”の気持ちも聞きながら、お約束も守れるような、そんな方法を探していきたいものです。

 

バレンタインは普段より甘いものとの遭遇率が上がります。

もしかしたら皆さんのおうちでもチョコレート戦争が勃発したかもしれません。

我が家はパパさんが会社でチョコレートをもらってきていましたが・・

ひとまず娘たちに気づかれないうちに、そっと冷蔵庫の見えない位置に保管されました。笑