離乳食は大人のメニューからの取り分けがおすすめ
離乳食1人分を作るとなると大変ですよね。大人が食べるものから取り出して作ることができたら、レパートリーも広がるのではないでしょうか。
今回ご紹介するメニューは、「鶏とじゃがいもの照り煮」です。
このメニューから、「9~11ヵ月」「12~18ヵ月」の離乳食を作ります。
「5~6ヵ月」と「7~8ヵ月」の離乳食も同じ食材から作りますが、鍋は最初から別にして輪切りなど大きめに切った状態からゆでるほうが作りやすいでしょう。
『鶏とじゃがいもの照り煮』(大人2人分+離乳食1人分)
※離乳食は9~11ヵ月 or 12~18ヵ月
材料
作り方
1.じゃがいもは、6~8等分にカットします。
2.にんじんは一口大にカットします。
3.新玉ねぎは6等分にカットします。
4.スナップエンドウはすじをとり塩ゆでします。
5.鍋に油を入れ、じゃがいも、にんじん、新たまねぎを入れて炒め、さらに鶏もも肉を加えて炒めます。玉ねぎがしんなりしてきたらだし汁を加えて落し蓋をし、材料がやわらかくなるまで15分ほど煮込みます。
※ここから、大人用と離乳食用(9~11ヵ月)で手順が分かれます。
離乳食9~11ヵ月の場合
材料がやわらかくなったら別の鍋にじゃがいもと玉ねぎ、にんじんと鶏肉を取り出して煮汁を少し加え、さらにだし汁90~100ccとしょうゆ小さじ1/4を加えます。鶏肉は脂身を取り除くようにしてくださいね。
弱火で5分ほど煮たら、5mm~1cm角くらいの食べやすい大きさにカットします。
離乳食12~18ヵ月の場合
大人用と一緒の手順で大丈夫です。
材料がやわらかくなるまで煮込んだら、砂糖大さじ1、みりん大さじ1、しょうゆ大さじ2、しょうが少々を加えて更に10分ほど煮ます。最後に、スナップエンドウを食べやすいようにカットして加えます。
子ども用は、食べる量だけほかのお皿に取り出して、食べやすい大きさにカットしてくださいね。大人用は、火を止めたら10分程煮汁をなじませて味をしみこませるようにしてください。
同じ材料だけど、別鍋で!
【離乳食5~6ヵ月】野菜3種のペースト
材料(1人分)
作り方
1.じゃがいもと新玉ねぎは薄く輪切りにします。
2.鍋に水を入れ①をゆでます。やわらかくなったら裏ごし器でこします。野菜のゆで汁で加減して、お子さまに合わせかたさを調整してくださいね。
3.別の鍋に水を入れにんじんをゆでます。やわらかくなったら裏ごし器でこします。野菜のゆで汁で加減して、お子さまに合わせかたさを調整してくださいね。
【離乳食7~8ヵ月】野菜とお麩の薄くず煮
材料(1人分)
※小町麩…小麦粉のグルテンをちくわ状に焼き上げ、カットした麩
作り方
1.鍋にだし汁を入れ、じゃがいも・新玉ねぎ・にんじんをゆでます。
2.①がやわらかくなったらじゃがいもと新玉ねぎを取り出し、みじん切りにします。
3.別の鍋に①のだし汁を入れ②を煮ます。水溶き片栗粉でとろみをつけます。
4.お麩は水につけてやわらかくし、水分を絞りみじん切りにします。
5.①からにんじんを取り出し、みじん切りにする。
6.別の鍋に④と⑤を入れ、①のだし汁を少し加えて煮ます。水溶き片栗粉でとろみをつけます。
離乳食というとすごく大変なイメージがあると思いますが、大人の食事とは全く違った特別なメニューというわけではありません。大人が食べるのと同じ食材をつぶしたり、裏ごししたり、刻んだり、大人と同じものを食べられるように練習するのが離乳食期です。おかゆが食べられるようになってきたら、ご自宅にある玉ねぎ・にんじん・じゃがいもなどのお野菜を使ってみてください。そのときはお野菜は別鍋でゆでることをおすすめします。そして、初めての食材は、ひと口から始めてみて、アレルギー反応が出ないか等確認をすることも大切です。ちなみに、お野菜を食べ慣れてきたら、すべて一緒にゆでてあげた方が野菜のエキスがたくさん入ったスープにもなるのでおすすめですよ。
離乳食5~6ヵ月ごろはヨーグルトのかたさ、7~8ヵ月ごろは豆腐のかたさ、9~11ヵ月ごろはバナナのかたさ、12~18ヵ月ごろは肉団子のかたさが目安です。スプーンの背で押してみるとわかりやすいですよ。
離乳食を始めたばかりの時期は、柄が長くやわらかい浅めのスプーン(口がまだ小さいので、幅が広すぎないもの)を使いましょう。自分で食べたいという意欲が見られるようになったら、スプーンやフォークをどんどん触らせてあげてください。まだまだひとりで食具を使って食べることは難しいですが、成長に合わせてスプーンやフォークも選んであげるといいですね。
今日はこの食材が食べられた、自分でスプーンを使えるようになった、というように子どもの成長を感じられるのも離乳食のいいところ。食べさせる量や栄養面なども気になるとは思いますが、そればかりにとらわれず、子どもの日々の成長を楽しみながら、子どもの様子に合わせた離乳食作りができるといいですね。