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息子が牛ホルモンを気に入りました

最近、息子は食べたことがないものになんでも挑戦してみたいようで、パパが食べていた牛ホルモン(小腸)を少し食べたところ、目を輝かせておいしい!たくさん食べたい!と気に入りました。
脂質の多いホルモンは、この年齢の子供にはどのくらいの量が適量なのでしょうか?また、そもそも食べてよいものだったのでしょうか?
(4歳11か月・男児)

A

噛み切れるのであれば与えてもOK!1日に食べる量などに注意しましょう

お子さんが食べることに興味をもってくれて、嬉しいですね。大人と同じようなものを食べられるようになってきたのであれば、濃い味付けや刺激の強い風味(辛み)などを避けて、いろいろと口にする機会をつくってあげましょう。たとえ、口に入れてから途中で出してしまったとしても、幼少期から幅広い食材を口にする機会が多いと、脳が味や食感などを記憶して、のちのち味覚の幅を広げてあげることに繋がりますよ。

 

さて、牛ホルモン(小腸)を食べて気に入ったとのことですが、食べすぎなければ問題ありません。ただし、鮮度や調理方法、商品などによっては、硬くて上手に噛み切れないこともあるので、その点は注意して与えるようにしてください。いつも噛み切れているからと油断せず、食べているときは必ず近くで様子を見てあげることをお忘れなく。

ご質問のあった脂質の多さについては、牛バラ肉(種類にもよるが100gあたり約33~50g)と比べると少ないといえるので、そこまで気にしなくてもOK。牛ホルモン(小腸)の脂質は、100gあたり26.1gです。

ちなみに、4歳児(男)の1日の推定エネルギー必要量が1,300kcal、脂質のエネルギー比率は20~30%であることから計算すると、脂質の目安量は1日【約29~43g】となっています。1日3回食事を摂ったり、その他にも脂質を含む食品を摂ることを考慮すると、多くても牛ホルモン(小腸)からの脂質摂取量はその半分以下に抑えるべきだと思います。それを踏まえると、80g程度であれば1日に摂ってもよいということになります。なお、これは生の状態での数値であり、加熱後は【54g】に相当します。そのため、脂質の摂り過ぎにならない目安として、加熱後の牛ホルモン(小腸)は54g以内で与えてみてはいかがでしょうか。(参考:生の状態で1切れ約14gと換算した場合、5切れ半に相当)

 

補足ですが、牛に限らずホルモンと呼ばれる内臓肉は、肩やももなどの部位に比べ、生活習慣病の一因となる「プリン体」や「コレステロール」が多く含まれます。もし、お子さんに腎臓疾患や家族性高血圧などの心配がある場合は、提示した目安量よりもさらに控えめにし、週に何度も食べるようなことのないように頻度をコントロールするようにしてあげましょう。

 

<参考サイト>

食品データベース
https://fooddb.mext.go.jp/index.pl

牛ヒモ(小腸)のカロリー|簡単!栄養andoカロリー計算
https://www.eiyoukeisan.com/calorie/gramphoto/niku/gyuu_syoutyou.html

※今回は、【管理栄養士】が回答しました。