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離乳食期だからこそ、バランスの良さを意識してくださいね
たんぱく質がアレルギーを引き起こす、などネット上では様々な情報が溢れていて心配になりますよね。
どれぐらいの量を摂取してよいか、とのご質問ですが、厚生労働省の提示する1日のたんぱく質の摂取量の目安は20g(1~2歳児)と言われています。しかし、食材によりたんぱく質の含有量は異なるため、“豆腐だったら50gまで!”など細かく考えていくと、食べなかった時は、帳じり合わせが大変!となってしまいます。これでは食事の準備だけで気疲れしてしまいますよね。
たんぱく質に限らず、どの栄養素も取りすぎはよくないので、すべての栄養素を3回の食事の中でバランス良く取ることが大切です。そのためたんぱく質についても、お子さんが元々アレルギーが出やすい体質ではなければ、厳密さを求めずに、3回の食事に1品ずつたんぱく質が含まれる食材(豆腐類、魚、ささみ、チーズ、卵等)を使用する、という程度で捉えてくことをおすすめします。子どもは食べムラがあることも多いので、食べなかったらおやつでフォローする、等、気持ちを楽に進めていけるといいですね。
また、ご相談者様のお子さんはとっても食べることが大好きなお子さんかと思われるので、もし食べたがるようならば食事量を増やすのではなく、野菜スティックをかじる、など噛む動作が増えるような食べ物で満足度を上げてみるのもひとつです。まだ1歳児では満腹を感じ取る機能が育っておらず、おなかがいっぱいになったことを感じにくいため、体重の増えが気になるようであれば、噛む動作を増やし、疲労感を感じさせることも大切です。
たくさん食べるお子さんの中にはあまり噛まずに丸呑みしているお子さんも多いので、もしそういったご様子が見られるのであれば、言葉の発達のためにもしっかり噛めるようにお母さんもお子さんと一緒に噛むマネをしたりしながら、噛む動作を上手にしていけるといいですね。
※今回は、一般社団法人ぽけっと【臨床心理士】【言語聴覚士】が回答いたしました。