保育現場がおすすめする!<br>
食べものと体の大切さを知る絵本4選

食べ物が体をつくること、その大切さを子どもたちに伝えたいですね。親子で一緒に笑って楽しめる絵本で、気軽に〝食育〟してみませんか?

はははのはなし

出典:福音館書店

3歳~

食べ物をおいしく食べるために欠かせない歯。子どもの歯と大人の歯の違いや、歯を大事にすることが健康につながるということを子どもにもわかりやすく伝えてくれます。歯の働き、そして歯を守ることの大切さをユーモアたっぷりに説明してくれます。子どもに読み聞かせたところ、歯みがきを丁寧にするようになったという例も。歯みがきをイヤがるお子さんにお困り……そんなときにも、ぜひ手にとってほしい本です。

 

「はははのはなし」

著者:加古里子/文・絵

出版社:福音館書店

価格:900円+税

「ははは、ははは」と笑っている表紙の絵と対照的に、ページの中では虫歯が「いたーい」人たちが顔をゆがめています。砂糖や食べ物のかすが次第に虫歯になっていくイラストや、登場するユーモラスな表情に、子どもたちは「次はどうなるの?」と聞き入っています。文章がとってもリズミカルなので、歯の大切さ、虫歯になるしくみ、丈夫な歯をつくるために必要なことが自然に理解できます。「もう1回読んで!」という子が多いですね。

うんぴ・うんにょ・うんち・うんご ― うんこのえほん

出典:ほるぷ出版

2歳~

食べるものによって、うんこの色やにおい、形などが違うことを、うんこに詳しい「だいべんはかせ」がわかりやすく教えてくれます。やわらかでふにゃふにゃなものを「うんにょ」、カチカチで固いのは「うんご」と呼ぶ、ユニークなネーミングも子どもが喜ぶポイント。毎日の排便の大切さはもちろん、食べ物をよく噛むこと、野菜を食べることの大切さもわかります。最後のページまで笑いがたっぷりですよ。

 

「うんぴ・うんにょ・うんち・うんご ― うんこのえほん」

著者:村上八千世/文、せべ まさゆき/絵

出版社:ほるぷ出版

価格:1,200円+税

子どもたちは「うんち」という言葉を聞いてまず大笑い、苦笑い。最初は「きたな~い!」「きゃー!」などと騒いでいますが、先生が「今日のみんなのうんちはどうだったかな?」と語りかけながら読んでいると、「うんぴだった」「ぼくはうんにょだ」と言いながら次第に絵本に引き込まれていきます。とくに、さまざまな人種の人々が便器に座っている「せかいじゅうで うんこ」のページでは、じぃっと見入っていますよ。「うんこが でるのは いきてる しるし!」

たべるのだいすき! ― みんなげんき

出典:金の星社

4歳~

私たちの元気をつくるのは、やはり食事。食べ物が体にとって、どのように役に立つのか、おなかの構造なども含めて、子どもたちにもわかりやすい絵で教えてくれます。食べ物を4つの色のグループに分ける分類は、子どもにもすんなり理解しやすく、食べ物が体の元気にどう役立つかイメージがわきます。4〜5歳くらいから楽しんでほしい、食べ物そのものだけでなく、食べ方にも興味を持てるようになる絵本です。

 

「たべるのだいすき! ― みんなげんき」

著者:吉田隆子/作、せべ まさゆき/絵

出版社:金の星社

価格:1,300円+税

マーボどうふ、とんじる、カレーライス、すきやき……おいしそうなメニューが並んでいるページでは、「これ食べたことある!」「私はこれが好き!」と口々に話し始める子どもたち。頭の中で、おうちの人が作ってくれる料理をイメージしているのでしょうね。あか、きいろ、しろ、みどり。4つの色で食べ物のはたらきを覚えられるので、食事の前に読み聞かせをすると、「あ、これはみどりの仲間だね!」などと会話も弾みます。

たべもの たべたら

出典:保育社

4歳~

昨日食べたとうもろこしが、そのままうんこに出てきた男の子。そこから、「ぼくの口とぼくのおしりがつながっているってこと?」と、体への疑問がわいてきます。さらに、男の子はおなかをこわしてしまい、食べ物がうんこになるまでを知ることに……。舌、食道、胃、腸など、ぞれぞれの働きや消化のしくみが詳しくわかります。まるでおなかの中を探検しているような気分になれる愉快な絵も魅力的!

 

たべもの たべたら

著者: 中川ひろたか/文、藤本ともひこ/絵

出版社:保育社

価格:1,200円+税

賞味期限切れのおまんじゅうを食べてしまい、おなかをこわしてしまう男の子と家族の会話がなんともシュールでドキドキ!読み聞かせると「おなかが痛くなっちゃうよね」と本気で心配する子もいます。口から食道、胃、腸、肛門まで1本の管でつながっている人間の体の不思議、よく噛んで食べることの大切さ、安全な食べ物、消化や排せつについて、カラフルなイラストでじっくり説明してくれます。