
子どもを野菜好きにするためのトレーニング=『ベジトレ』。連載企画の第1回では、子どもの食育事情に詳しい、栄養士・料理研究家・食コンサルタントの浜田陽子先生に子どもの野菜嫌いの原因と対策についてお話ししていただきました。
第2回となる今回は、浜田先生監修のもと、忙しいママ・パパでもできる”ベジトレ”のポイントをまとめました。手軽にできるベジトレメニューもご紹介していますので、是非参考にしてくださいね。
目次
おやさいレンジリゾット
レンジで加熱するだけでできる簡単レシピです。野菜に慣れてきたら、トマトのほかにもゆでた青菜やブロッコリーなどを入れて、少しずつ野菜の種類・量を増やしてみてください。
ベジトレレベル:★★★★☆
調理時間:約10分
《材料(2人分)》
ごはん | 250g |
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野菜ジュース | 300ml |
コンソメ(顆粒) | 10g |
プチトマト | 5個 |
ピザ用チーズ | 50~60g |
青ねぎ(小口切り) | 少々 |
粉チーズ | 少々 |
《作り方》
①耐熱ボウルにごはん、野菜ジュース、コンソメ、半分に切ったプチトマトを入れてよく混ぜる。
②①をレンジ(600W)でラップをかけずに5分間加熱する。
③取り出したらすぐにピザ用チーズを加えて混ぜる。
④器に盛って青ねぎと粉チーズを散らす。
おさかなと貝のベジパッツァ
魚介類と野菜の旨みをしっかり感じられる一皿です。素材のおいしさを味わえるレシピは、野菜嫌いの克服のほか、味覚形成にも役立ちます。
ベジトレレベル:★★★★★
調理時間:約15分
《材料(2人分)》
白身魚(切り身) | 2切れ |
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塩こしょう | 少々 |
あさり | 8個 |
ブロッコリー | 30g |
パプリカ(赤・黄) | 各1/3個 |
たまねぎ | 1/6個 |
野菜ジュース | 150ml |
刻みパセリ | 少々 |
オリーブオイル | 大さじ1~2 |
《作り方》
①あさりは砂抜きしておく。ブロッコリーは食べやすい大きさに切り、塩ゆでしておく。パプリカは好きな形に型抜きし、玉ねぎは薄切りにする。
②白身魚に塩こしょうで下味を付け、オリーブオイルを熱したフライパンで、パプリカ・たまねぎと一緒に焼く。
③②にあさりと野菜ジュースを入れてふたをし、煮立ったら中火にし、あさりが開くまで煮る。
④ブロッコリーを加えてひと煮立ちさせ、刻みパセリを散らしてオリーブオイルをかける。
ご自身の子育て経験から気持ちはわかるとしながらも、子どもの好き嫌いに大人の方がひるんでしまい、偏食を許容しすぎているように思う、と浜田先生。
そもそも『食事』とは子どもの心身を育てるためのものであり、その根底にあるのは、子どもたちを豊かに育てたいというシンプルな願い。目の前の好き嫌いに振り回されることなく「子どもたちが健康に幸せになるために、我々大人はどういう食事を、どういうスタンスで提供するか」という視点に立ち戻って考えることが重要です、と最後に私たちに心がけを促してくださいました。
『べジトレ』に注目する今回の連載。2回目は、忙しいお母さんでも実践できる『べジトレ』のポイントとお手軽ベジトレメニューをご紹介しました。
ベジトレ連載企画、まだまだ続きます。次回を楽しみにしていてください♪
<『ベジトレ』監修・レシピ考案>
浜田陽子(はまだ・ようこ)/栄養士・料理研究家・食コンサルタント
株式会社Studio coody(スタジオコーディー)代表取締役。「食育」「乳幼児栄養」「妊産婦栄養」「ダイエット」「生活習慣病」などを専門分野とし“心と体に美味しいレシピ”を提案している。雑誌・新聞・WEBへのレシピ提供、連載コーナーも多数展開。そのほか、学校や幼稚園でのボランティア活動、セミナーや講演会にも力を入れており、大学にて栄養学の講師も務める。プライベートでは2人の子どもを持つ母親。「子どもと一緒に楽しく料理をつくれる魔法の声かけクッキング」(主婦の友社)をはじめ、著書も多数。