少人数にしたおかげで、子ども一人ひとりの様子、例えばクセや食べる順番、苦手な食材、手や目線の動き、姿勢など、さまざまなことによりいっそう目が行き届くようになったのです。
大人はせっかちなので、ついつい子どもの成長を一直線に進むものと期待も込めて思いがちです。
でも、行きつ戻りつ。大人が思い描いたようにいかないこともありますね。
子どもの食事の時、私たち保育士は様々なことに気を配っています。
子どもの食事で保育士が注目していること
- 食べる意欲はあるか、自分で食べようとしているか
- 食べたい、食べたくないという気持ちをどのように伝えるか
- 食べ物をどのようにつまむか、口にどのように入れるか
スプーンを使って口に運んでいる
物に合わせて手を使ったりスプーンを使ったりする
- 遊び食べをしているか
- 苦手な食材やその理由はなんだろう(食感が嫌いなのか、見た目が嫌なのか食わず嫌いなのか、等)
- 指先の動き(つまむ、つかむ、ささえる、持ち上げる)の様子はどうか
- スプーンの持ち方
上握り(上手持ち)
下握り(下手持ち)
- 好き嫌い、食べられる量
- 椅子・テーブル・食器の位置
子どもが食べやすい位置に配置されている?
足が床につかずブラブラと座りにくそうにしていない?
これも専門的な話になりますが、保育園では、各クラス「全体的な計画」や「指導計画」「年間計画」に基づき、月案(月々のねらいや保育の内容)、週案(毎週の保育計画)、そのほかに、0~2歳児では、個別の発達記録に基づき丁寧に一人ひとりの子ども達の成長発達を見ています。
「できる・できない」ではなく、子どもの「いま」をよく観察し、「この子の身体面・情緒面の発達はどの段階にあるか」を把握したうえで、次のステップへと進めるように配慮や介助をしていきます。
今日のヒント:目の前の子どもの「いま」の様子を見てみよう!
では次回もお楽しみに!