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食中毒予防の三原則は、菌を「つけない」「ふやさない」「やっつける」
もうすぐ梅雨の時期。温度も湿度も高くなるこの時期は、食中毒が心配じゃのう…
食中毒予防の三原則は、菌を「つけない」「ふやさない」「やっつける」じゃ!
食中毒の原因となる細菌やウイルスは目に見えないから、どこにいるか分からないのが困りもの。いろいろなものに触れる自分の手にも、細菌やウイルスが付着していることがあるぞ。じゃから、まずはしっかりと手洗いをしてから調理をするように心がけることじゃ。
また、生の肉や魚を切ったまな板を使って、そのまま加熱しないで食べる野菜などを切らないようにすることじゃ。生の肉や魚についている加熱すれば死滅するはずの菌を、加熱しない野菜を介してそのまま口にすることになり、食中毒を引き起こす原因になるぞ。まな板や包丁は使用の都度、きれいに洗って、できれば殺菌することじゃ。
加熱しない食材から先に切るようにしたり、まな板自体を用途分けするのも方法じゃな。
菌を増やさないためには、食材を購入したら、できるだけ早く冷蔵庫に入れることじゃ。調理が済んだあとも、常温に置く時間はできるだけ短くし、冷蔵庫に入れるとよいじゃろう。
ただし、冷蔵庫に入れても細菌はゆっくりと増殖するぞ。じゃから、なるべく早く食べてしまうことじゃ。
最後に、菌をやっつけるためには、加熱することが一番じゃ。ほとんどの細菌やウイルスは加熱によって死滅するのじゃよ。
特に肉料理は中心までよく焼くことが大切。厚めの肉は、火が通りにくいので薄めに切ったり、蓋をしてしばらく蒸し焼きにして中までしっかり火が通るように工夫することじゃな。
しかし、熱に強い菌があるので注意することじゃ。その菌のひとつがウェルシュ菌。
例えば、カレーはじっくりコトコト煮込んで「2日目が美味しい」と言われることもあるのじゃが、お鍋で常温に置いておきがち。
しっかり火を通せば…と思ってしまうのじゃが、このウェルシュ菌は高温でも死滅せず、生き残るのじゃ。
特に梅雨の時期は高温多湿と、多くの菌が好む気候。
作ったらすぐ食べる、を基本に、食べ物が常温にある状態をなるべく避けるようにすることじゃな。