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口内に過敏さがあるのかも。口内や手足の裏等をマッサージして感覚面を育ててみて。
大きさを変えたり固さを変えたりと様々な努力をしても改善されないのでは、食事の準備や食事の場が誰だって苦痛に感じるものです。一生懸命作れば作るほど、食べてくれないと落ち込んでしまいますよね。
ご相談者のお子さんは柔らかい物も固い物もどちらも苦手なようで吐き出してしまうこともあるようなので、もしかすると口の中にやや過敏さがあるのかもしれません。過敏さがあるお子さんの場合、噛む感触や食べ物そのものの触感が気持ち悪い(不快)と感じてしまうため、口の中に食べ物をとどめておけず、丸呑みしたり吐き出してしまうことがあります。
併せて、過敏さがあると歯磨きを嫌がる場合もあるため、歯磨きの際にお母さんがお子さんの口の中を触っても嫌がらないか、歯ブラシが歯茎に当たる感触を嫌がらないか等ご確認いただくのもひとつです。
もし口の中に過敏さが感じられる場合には、歯磨きの時に口内を触り感覚に慣らしていくこともやり方のひとつではありますが、それすら難しい場合は手足の裏等、体の末端に当たる部位をマッサージしていただくことをおすすめします。舌先や口内の感覚は体の末端と連動しているため、まずは末端である掌・足の裏のマッサージを通して感覚面を育てながら、噛むための土台となる口の機能を育てていけるとよいですね。
感覚面が育ってくると食べられる物が増えたり、噛むこともできるようになってくるためスキンシップのひとつとしてマッサージを取り入れてみてはどうでしょうか。
また、お子さんの体重や身長はどの程度でしょうか?自分の気に入らない物は食べなくてもお気に入りの物であれば食べることができ、身長や体重も成長曲線から下回っていないようであれば、無理せず食べられる物を食べてもらいながら、食べづらそうにしているものに挑戦するのは週1回週末のみ等と限定すると、親子ともにストレスが少なく過ごせるかと思われます。
挑戦の仕方としては、小皿に食べさせたい量(1口で食べられる程度)を乗せ、食べたら追加するというやり方もありますが、大事な事は食事場面がお互いにとって苦痛になりすぎないようにすることです。挑戦させるにしても、食べても食べなくてもどちらでもいいぐらいの軽い気持ちで取り入れていけるとよいでしょう。
※今回は、一般社団法人ぽけっと【言語聴覚士】が回答しました。
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