Q

ごはんをまったく食べません

赤ちゃんの頃から母乳は飲まずミルクも飲まず、離乳食なんて作っても全部捨ててきました。離乳食に至っては食べずに幼児食へと移行しました。なので、今に始まった事ではないのかもしれませんが相談させてください。

2歳8ヵ月の男の子です。ご飯を全く食べません。
食べない日は丸1日何も食べず、むしろ前日から何も食べないなんてザラです。食べる物をと思い、好きな物を作りますが食べません。おやつやアイス等は一丁前に食べたがります。果物は食べません。パンも嫌いな様です。こういうタイプの子どもは何を与えて育てたら良いのでしょうか。
食事を作るのも嫌になります。何故食べないのか聞いても答えません。もう分かりません。そのうち食べると周りから散々耳にタコが出来るほど言われました。でもそのうちが来る気配がありません。
食に興味がないのか、食べなくても生きていけるのか。おやつ無しで過ごしても、ご飯を食べることも無く水分でお腹を満たしている様です。食べなくても平気みたいです。食べないからすぐ疲れたといいます。
どうすればいいのでしょうか…。助けてください。
(2歳8ヵ月・男児)

A

まずは感覚面から育ててみるのも一つです

赤ちゃんの頃から母乳も飲まず、ミルクも飲まずだと、少しでも栄養となる物を与えなくては!と四苦八苦されてきたお母様のご苦労は並大抵のものではなかったかと思われます。

赤ちゃんの頃から口に何か入ることへの抵抗感があるならば、もしかしたら口内にやや過敏さもあるのかもしれません。過敏さがあるお子さんでは食べること自体に苦痛を感じる場合もあるので、それ故食べられないという場合もあります。また、運動面の発達はどうでしょう?もし、お子様の動きを見てやや不器用さがあると感じられるならば、感覚運動面(感触や感覚を捉える力)に未熟さがあることも考えられます。そういったお子さんの場合、体内の感覚も掴みにくいので、空腹感も感じにくいことがよくあります。感覚運動面にぎこちなさを感じられるならば、まずは食べさせることだけを目標にせずに、くすぐり等のふれあい遊びや体のマッサージ等を日常の中に取り入れていただきながら、感覚面を育てることを優先してみるのもよいかと思われます。そういった関わりを通してお子さんの感覚面が育ってくると、“食べたい”という意欲も芽生えてくることがあります。

一方で、現在も好きな物すら食べず、水分だけで過ごせてしまうとのことですが、体調や成長発達面では特に問題はないのでしょうか?成長曲線を大きく下まわっていたり、ほとんど食べないのに太っているようなご様子があるならば、医師や保健センターにご相談してみるのもひとつかと思われます。栄養の取り方や食事の与え方を一緒に考えてくれる心強い味方になってくれるかもしれません。

食事は毎日3食もあり、その度に食べてくれない…と気持ちを落とし続けるのはとても辛いことです。身近な人でも専門家でも誰でもよいので、辛い気持ちを理解してくれたり、その都度一緒に対処法を考えてくれる味方を見つけられると、相談者様も一人で苦しまずに済むのではないでしょうか?

※今回は、一般社団法人ぽけっと【臨床心理士】が回答しました。