いつから食具<font>(フォークやスプーン)</font>を持たせるの?<br>どっちの手に持たせたらいいの?

作業療法士が伝える「手の育ち」。今回はその1回目になります。
「手づかみ食べが大切な機能を育てている!」でお話しさせていただいたように、赤ちゃんの手は未熟な状態で産まれてきます。手を育てるためには、手と口やお皿と口の距離を確認したり、物の硬さや大きさなどを手のひらや指先でしっかりと確認したりする手づかみ食べが、とても重要なのです。その手づかみ食べが上手にできるようになってきたころ、いよいよ食具の出番です。

利き手の矯正はあまりおすすめしません

左手で操作するのを好み、物をよく左手で掴むお子さんをよく見かけます。
日本人は右利きの方が多いので、さまざまな道具が右利き用になっていることが多いように感じます。す。以前は、左利きの場合には利き手を矯正するように躾けるご家庭も多かったのではないでしょうか。しかし、今は、左利き用の道具も増えてきていること、また子どもは順応性が高いので、右手用の道具も左手で器用に使えるようになること、また、人間は必ず道具を使う際に両手を利用することなどを鑑みると、利き手矯正はあまりおすすめではありません。
道具の操作においては、ほとんどが両手を使うことが多いのですが、食事もその一つです。左手にスプーン、右手で手づかみも一つの両手動作ですよね。利き手が決まってきたら、お茶碗を持って食べることや器を支えることなどを少しずつ促してみましょう。取っ手付きのお椀を準備するのも一つの方法です。

 

道具を使うことで手首、指先が成長します

この頃は遊びの中でも道具をいろいろ使ってみましょう。おままごとで使うナイフ、フライパン、トングやコップだけではなく、おもちゃのとんかちやねじ回し、おりがみ、シール貼り、ビーズ通し、粘土の中でも型抜きやナイフなど、探せばたくさんの道具が身の周りにあります。手首の操作や指先の操作は道具を使うことで成長していきます。遊びの中でも、初めは両手を一緒に動かす動きから、利き手を使って操作をしたり、利き手で操作・反対の手で補助(押さえる・支える等)の連動した動きに変わっていきます。そういった変化もぜひ観察してみてください。楽しい遊びの中から、毎日の食事につながる操作が上手になっていくと、楽しみがまた増えますね。

この頃は遊びの中でも道具をいろいろ使ってみましょう。おままごとで使うナイフ、フライパン、トングやコップだけではなく、おもちゃのとんかちやねじ回し、おりがみ、シール貼り、ビーズ通し、粘土の中でも型抜きやナイフなど、探せばたくさんの道具が身の周りにあります。手首の操作や指先の操作は道具を使うことで成長していきます。遊びの中でも、初めは両手を一緒に動かす動きから、利き手を使って操作をしたり、利き手で操作・反対の手で補助(押さえる・支える等)の連動した動きに変わっていきます。そういった変化もぜひ観察してみてください。楽しい遊びの中から、毎日の食事につながる操作が上手になっていくと、楽しみがまた増えますね。


 

※今回は、一般社団法人ぽけっとの【作業療法士】が執筆しました。

 

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一般社団法人ぽけっと

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