風邪などの症状は、体を守る力
人は体内にウイルスや菌が入ってくると、ウイルスを流すため鼻水を出したり、菌を殺すために熱を出したりして、くしゃみ、咳、鼻水、熱、下痢などで体を守ろうとします。つまり風邪の症状は体の自然な防衛反応であり、体自身の治そうとする力なのです。
ただ、症状が強いと体力を消耗してしまいます。熱が高くて水分が摂れない、咳で眠れないとなると戦う力も弱くなります。そういうときには、食材や薬の力を借りて症状を和らげ、ウイルスや菌に負けないよう応援してあげましょう。
症状を和らげる昔ながらの知恵
風邪の引き初めに「梅醤番茶」
咳には「置き玉ねぎ」や「れんこん湯」
喉の痛みに「はちみつ大根」
鼻水には「ねぎみそ湯」
発熱には「りんご」
中耳炎には「利尿作用の食材」
子どもが飲みやすい黒豆茶などで尿をよく出るようにするとよいでしょう。
「風邪のサインの見つけ方」の利尿作用のある食材リストも併せてご参照ください。
〉東洋医学からみた子どもの食育Vol.5「風邪のサインの見つけ方」
胃腸炎には「梅」
梅干しを作るときに出てくる梅酢を、水で薄めたものを飲みます。より濃厚な梅肉エキスというものもあり、天然の抗生物質とも言われています。梅酢は市販のものでも大丈夫です。
ここでご紹介した以外にも、日本に昔から伝わる食材を薬のように使う方法はありますよ。
ぜひ一度試してみてくださいね。