季節を味わうジュースで考えること

暑い日が続きますね。クーラーが欠かせなくなってきましたが、そうするとなんとなく身体がダルく感じたりして。寝るときなんかは、「冬の寒いときに、暖かい毛布にくるまって寝るのがしあわせだったな~」と、冬を恋しく思ったりします。寒がりな私は、冬が苦手なはず。ないものねだりってこういうことをいうんだな、とつくづく思います。

冬になったら、夏のことを恋しく思うはず。夏は暑いけど、水遊びが楽しいし、お祭りがあったり花火を見たり。子どもたちが外で元気に楽しめるイベントがたくさんあります。夏に夏じゃないことを考えるより、やっぱり夏は夏を楽しむことを考えないと損ですね。

 

気温の変化でも季節を感じますが、食べ物でも季節を感じることができます

私もミニトマトやピーマンなど家庭菜園をしていますが、周りでも夏野菜をたくさん育てているところがあります。きゅうり、なす、とうもろこし、枝豆などなど、畑の周りを散歩するだけでも食育になります。

 この季節、私が心待ちにしている食材があります。『赤しそ』です。6月~7月ごろに出回ります。夏といったらしそジュース!飲むとさっぱりして、夏~って感じがするのです。

 

 

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『しそジュース』を作ろう!

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材料

赤しそ 200g~300g程度
1L
砂糖 500g~600g
酢(米酢やリンゴ酢などお好みで) 1カップ(またはクエン酸 大さじ1)

 

作り方

yururi039_img01茎の部分からしその葉をちぎります。
葉についた汚れを丁寧に洗いおとします。
yururi039_img02大きめの鍋にお湯をわかし、②のしその葉を入れます。
5分くらいでだんだんと赤い色が抜け、青くなってきます。
yururi039_img03ボウルの上に、しぼり布を敷いたザルをのせ、③を入れます。
熱いので粗熱が取れてからしぼり布をしぼります。
④の汁を鍋に戻し、砂糖を入れて溶かします。15分くらい弱火にかけます。
最後に酢(またはクエン酸)を加えて完成です。

はぁ~。やっぱりおいしい♪しその香りとお砂糖の甘さのあとに、さっぱりとしたお酢の酸味がのどをとおります。窓から青空を見ながらこれを飲むと、「よし!がんばろっ」元気が出てきます。

 

 

ちょっといいものをと考えて…「甜菜糖」!

作り方も色々ありますが、使う材料もこだわりだすと違いがあるものです。私は最近、調味料をちょっといいものを選ぶようにしています。例えばお砂糖。子どもと一緒におやつを作るときなんかもたびたび登場します。

少し前までは、たくさん使うものだから、少しでも安いものを!と思っていましたが、ちょっと考え方を変えて、たくさん使うものだから、ちょっといいものを、と思うようになりました。

それで、上白糖がきび砂糖になり、今は甜菜糖を使っています。お値段が3倍くらいするので、お店で買うときにちょっとためらうのですが、2,300円の違いってちょっとお菓子を買うのを我慢すれば、節約できるお金。

 

それに、調味料はそんなに度々購入するものでもないので、思い切って買っています。たかが砂糖と思いますが、味を比べてみるとずいぶん違うものです。好みもありますので、どれを選ぶかは人それぞれですが、私の場合、安く買ったものは大切にする気持ちが薄れてしまい、必要以上に使ってしまいがちです。

だから、たくさん使ってしまうものこそ高くてもいいものを選ぶというのは、自分に合っているように思います。(もちろん全部じゃありません;優先順位をつけて、手を出せるところから・・)

 

旬の食材と、ちょっと奮発した調味料を使って作ったジュースを飲むと、ちょっと贅沢な気持ちになる単純な私です。

 

ジュースを作る過程にも、食育のあれこれが…

今回のようにジュースを作りながら思います。お菓子を作るときもそうですが、作るときに「こんなに?!入れすぎじゃ?!」と思うくらいお砂糖をたくさん入れることが多いです。今回は子どもが気付かないうちに作ってしまいましたが、今度作るときは、材料を見せて一緒に作るといいなと思っています。このしそジュースはできあがりを2倍~3倍くらいに薄めて飲みますが、それでもジュースにはこんなにたくさんのお砂糖が使われているんだよ、というお話しのとりかかりになります。ペットボトルで子どもがよく飲みたがる、あのジュースにも、ゾッとする量のお砂糖が使われていたりします。

子どもに教えてあげようと調べてみたら、大人も一緒に驚くことも、きっとたくさんあると思います。

 

それに、赤しその葉っぱに含まれるシソニンと言われるアントシアニン系の色素は、最後に酢(またはクエン酸)を加えると、きれいな赤色に発色します。これも実験みたいで子どもに見せてあげると喜びます。

お酢を加えると独特の酸味があります。個人的にはその酸味もさっぱりとして好きですが、子どもと作るときは食品用のクエン酸を使うと、できあがりに酸味がほとんどなく、加えたときの発色もきれいで分かりやすくおすすめです。

 

また、しそはβ―カロテンを筆頭に、鉄やカルシウムなど栄養価に優れています

天然の赤色を煮だしたしその葉は、捨てずに塩でもんでから干してすりつぶせば「ゆかり」になります。

今年の赤しその出回る時期は少し過ぎてしまったので、来年は子どもと一緒にしそジュースからゆかり作り、そして最後はゆかりごはんを食べるところまでをやってみたいなと思います。