毎日の離乳食づくり、頑張れていますか?
私も多分に漏れず、毎日アップアップしながらも(リモートワークの旦那さんの分もプラスで!)毎日3食の食事の準備に追われています。
毎日のことなのでメニューを考えるのもひと苦労ですよね。参考になる離乳食の本を探したり、SNSに投稿されている素敵でおいしそうな写真を見ては、「あーこんなこと私にはできないわ・・・」とへこんだりもしました。
私はもともと料理も食器も好きで、大人の食事はそれなりにこだわって作っていたのですが、赤ちゃん相手となると全然ピンとこなくて、量も見た目も今一つ決まらない離乳食は完全に別物、と考えるようになっていました。 もちろん、疲れたら市販の離乳食に頼るのもよいのですが、ルールを作っておけば離乳食作りはそれほど悩まなくて済むようになります!
8か月から離乳食を開始して現在2歳半になる息子の食事作り(もうすぐ丸2年!!)はほぼとり分けすることなく別メニューで準備していますが、準備の時間は5分で、献立もあまり考えずに準備することができています。 今回は献立を考えなくても、毎日バランスの良いメニューにするためのポイントをご紹介したいと思います!
準備するものは4種類!
それは…
- 野菜(離乳食期に応じてつぶしたり刻んだりしたもの)
- だし汁・豆乳・お湯など
- トッピング食材(かつお節・あおのり・きなこ・すりごまなど)
- そのまま食卓に出せる豆腐、納豆など(離乳食期によって適宜加熱)
この4種類を組み合わせることで、パパっとバランスの良いメニューを作ることができます。 こんな感じでタッパ―にゆでた野菜を準備しています。
野菜の準備
離乳食期の赤ちゃんは味覚がとても繊細と言われています。 そのため、ちょっとしたかたさや温度の違いで嫌がって食べてくれないこともあります。 そこで私がおすすめしたいのが「蒸す」という調理法。 蒸すことでぎゅっとうまみが凝縮し、野菜や果物の中に含まれる栄養が流れ出るのを防ぐことができます。
また、皮ごと野菜を蒸すことで、ゆでるよりも野菜の甘みが引き立ち、さらにやわらかくなるため、赤ちゃんが好む味に近づきます。 わが家の息子は、今でもゆでたにんじんより蒸したにんじんの方が食いつきが良かったりします。 にんじん、じゃがいも、かぼちゃなど、いくつかの野菜をまとめて蒸しておき、その時のメニューや離乳食期に応じてマッシュしたり、すりおろしたりすればパパっと準備することができますよ。
ちなみに葉物野菜やオクラなど緑色の野菜は長く蒸してしまうと黄色っぽくなってしまうことと、ゆでることで農薬などを流したいので、じっくり蒸す根菜類とは別で準備しています。
だし汁の薬膳的チョイス
おだしには昆布だし、かつおだし、煮干しだしがありますが、薬膳的にチョイスするのが私流です。
- 昆布だし(離乳食初期~)
離乳食初期から使える昆布には身体にたまった余分なものを外に出す働きがあり、腸内環境を整えてくれます。
- かつおだし(赤身のお魚を開始する離乳食中期頃~)
かつおは赤身のお魚なので、血を補う働きを持つと考えます。かつおそのものを食べるよりもアレルギーの心配や消化の負担が少ないので、安心して取り入れることができます。
東洋医学では血が十分に足りていると気持ちが安定すると考えるので、気持ちのアップダウンが大きい赤ちゃんの頃はぜひ取り入れたい食材の一つです。
- 煮干しだし(離乳食後期~)
主にいわしを塩水で煮て干したものなので、他のだし汁より塩味があります。 いわしは青魚なので、血液サラサラ効果があり脳によいといわれているDHAなどが含まれています。少し味をプラスしたいな、という時には煮干しだしを活用していました。
- 豆乳(離乳食初期~)
薬膳的には身体を潤わせる効能を持ち、水分代謝を整えます。 これらのだし汁をお野菜にかけてスープにしたり、マッシュしたものをなめらかに伸ばすのに使ったり、ごはんにかけておじや風にしたりと、量や種類を変えるだけでかなりのバリエーションになります。
おだしを取るのが面倒、という時は茶こしやティーバックにいれた削り昆布やかつお節を煮だすだけでも手軽にだし汁をとることができますよ。
トッピングも薬膳的にチョイス
メニューのアクセントや栄養価を高めるときにパパっとできるのがトッピングです。
塩やしょうゆを使わずに風味をアップさせることができるので、まだ味付けがうすい赤ちゃんにとっては調味料的な役割も果たします。トッピングとして上に乗せているだけでは飲み込むときに吸い込んでしまい、気道に入ってしまうことがあるので、食べさせるときはしっかり混ぜ込んで食べるようにしてくださいね。ちなみに私は1歳を過ぎてからトッピングの頻度が上がりました。
- 青のり(離乳食中期頃~)
胃のオーバーワークにおすすめの食材です。風味や彩りUPにも最適です。 いも類や魚類、納豆のトッピングにおすすめです。
- すりごま(1歳過ぎ~)
白ごまは、のど・肺などの呼吸器系やお肌の潤いをUPする目的で、黒ごまは成長発育にかかわる「腎」という臓器のパワーの底上げの目的でチョイスしています。 お魚など磯の風味が苦手な赤ちゃんは、ごまの風味を加えると食べやすくなります。
- きなこ(離乳食初期~)
大豆が粉状になっているので、そのまま食べるよりも消化によいのがきなこ。大豆はそこから芽が出る食材なので、気を補う力があり、さらにお腹の水はけを良くしてくれる食材です。 大豆アレルギーがなければおかゆや、さつまいもへのトッピングにおすすめです。
- かつお節粉(赤身のお魚を開始する離乳食中期頃~)
ちょっと塩気が足りなかったかな?という時にかつお節粉をプラスするとうまみと風味でカバーすることが出来ます。 かつおだしと同じように使えます。 正直、合わないものがない万能調味料ですが、特に葉物野菜やごはんにかけることが多いです。
(左からすり白ごま・かつお節粉・青のり・黒すりごま・しいたけ粉です。100円均一の小さなボトルに入れてすぐに使えるようにしています。)
いかがでしたでしょうか。
私が子どもの離乳食作りで実践してきたことをご紹介しました。少しでもお役に立てたら嬉しいです。実はもうひとつ、おすすめしたい調理法に「重ね煮」があります。次は「重ね煮」についてご紹介しますね。
HAPIKUサポーター/mai
漢方薬剤師、薬膳講師、離乳食・幼児食コーディネーター。
1歳10ヵ月の息子の子育てに、食材の効能と東洋医学の知識をフル活用しています。東洋医学の知識のおかげで自分の気持ちや子どもの行動に予測ができて、何度も助けられました。そこで毎日のママの大変を少し楽にする、気楽な道しるべを皆さんと共有できればと「BABY薬膳」を発信しています。
息子は食べる楽しさを感じてくれて、好き嫌いもほとんどなく、完全に食いしん坊キャラ。将来の食費が心配です(笑)
毎日の離乳食づくり、頑張れていますか?
私も多分に漏れず、毎日アップアップしながらも(リモートワークの旦那さんの分もプラスで!)毎日3食の食事の準備に追われています。
毎日のことなのでメニューを考えるのもひと苦労ですよね。参考になる離乳食の本を探したり、SNSに投稿されている素敵でおいしそうな写真を見ては、「あーこんなこと私にはできないわ・・・」とへこんだりもしました。
私はもともと料理も食器も好きで、大人の食事はそれなりにこだわって作っていたのですが、赤ちゃん相手となると全然ピンとこなくて、量も見た目も今一つ決まらない離乳食は完全に別物、と考えるようになっていました。 もちろん、疲れたら市販の離乳食に頼るのもよいのですが、ルールを作っておけば離乳食づくりはそれほど悩まなくて済むようになります!
8か月から離乳食を開始して現在2歳半になる息子の食事作り(もうすぐ丸2年!!)はほぼとりわけすることなく別メニューで準備していますが、準備の時間は5分で献立もあまり考えずにできています。
今回は献立を考えなくても、毎日バランスの良いメニューにするためのポイントをご紹介したいと思います!
準備するものは4種類!
それは・・・
- 野菜(離乳食期に応じてつぶしたり刻んだりしたもの)
- だし汁・豆乳・お湯など
- トッピング食材(かつお節・あおのり・きなこ・すりごまなど)
- そのまま食卓に出せる豆腐、納豆など(離乳食期によって適宜加熱)
この4種類を組み合わせることで、パパっとバランスの良いメニューを作ることができます。 こんな感じでタッパ―にゆでた野菜を準備しています。
野菜の準備
離乳食期の赤ちゃんは味覚がとても繊細と言われています。 そのため、ちょっとしたかたさや温度の違いで嫌がって食べてくれないこともあります。 そこで私がおすすめしたいのが「蒸す」という調理法。 蒸すことでぎゅっとうまみが凝縮し、野菜や果物の中に含まれる栄養が流れ出るのを防ぐことができます。
また、皮ごと野菜を蒸すことで、ゆでるよりも野菜の甘みが引き立ち、さらにやわらかくなるため、赤ちゃんが好む味に近づきます。 実際、わが家の息子は、今でもゆでたにんじんより蒸したにんじんの方が食いつきが良かったりします。 にんじん、じゃがいも、かぼちゃなど、いくつかの野菜をまとめて蒸しておき、その時のメニューや離乳食期に応じてマッシュしたり、すりおろしたりすればパパっと準備することができますよ。
ちなみに葉物野菜やオクラなど緑色の野菜は長く蒸してしまうと黄色っぽくなってしまうことと、ゆでることで農薬などを流したいので、じっくり蒸す根菜類とは別で準備しています。
だし汁の薬膳的チョイス
おだしには昆布だし、かつおだし、煮干しだしがありますが、薬膳的にチョイスするのが私流です。
- 昆布だし(離乳食初期から)
離乳食初期から使える昆布には身体にたまった余分なものを外に出す働きがあり、腸内環境を整えてくれます。
- かつおだし(赤身のお魚を開始する離乳食中期頃から)
かつおは赤身のお魚なので、血を補う働きを持つと考えます。かつおそのものを食べるよりもアレルギーの心配や消化の負担が少ないので、安心して取り入れることができます。
東洋医学では血が十分に足りていると気持ちが安定すると考えるので、気持ちのアップダウンが大きい赤ちゃんの頃はぜひ取り入れたい食材の一つです。
- 煮干しだし(離乳食後期から)
主にいわしを塩水で煮て干したものなので、他のだし汁より塩味があります。 いわしは青魚なので、血液サラサラ効果があり脳によいといわれているDHAなどが含まれています。少し味をプラスしたいな、という時には煮干しだしを活用していました。
- 豆乳(離乳食初期から)
薬膳的には身体を潤わせる効能を持ち、水分代謝を整えます。
これらのだし汁をお野菜にかけてスープにしたり、マッシュしたものをなめらかに伸ばすのに使ったり、ごはんにかけておじや風にしたりと、量や種類を変えるだけでかなりのバリエーションになります。
おだしを取るのが面倒、という時は茶こしやティーバックにいれた削り昆布やかつお節を煮だすだけでも手軽にだし汁をとることができますよ。
トッピングも薬膳的にチョイス
メニューのアクセントや栄養価を高めるときにパパっとできるのがトッピングです。 塩やしょうゆを使わずに風味をアップさせることができるので、まだ味付けがうすい赤ちゃんにとっては調味料的な役割も果たします。 トッピングとして上に乗せているだけでは、飲み込むときに吸い込んでしまい気道に入ってしまうことがあるので、食べさせるときはしっかり混ぜ込んでくださいね。
ちなみに私は、1歳を過ぎてからトッピングの頻度が上がりました。
- 青のり(離乳食中期頃から)
胃のオーバーワークにおすすめの食材です。風味や彩りUPにも最適です。 いも類や魚類、納豆のトッピングにおすすめです。
- すりごま(1歳を過ぎてから)
白と黒がありますが白ごまは、のど・肺などの呼吸器系やお肌の潤いをUPする目的で、黒ごまは成長発育にかかわる「腎」という臓器のパワーの底上げの目的でチョイスしています。 お魚など磯の風味が苦手な赤ちゃんは、ごまの風味を加えると食べやすくなります。
- きなこ(離乳食初期から)
大豆が粉状になっているので、そのまま食べるよりも消化によいのがきなこ。大豆はそこから芽が出る食材なので、気を補う力があり、さらにお腹の水はけを良くしてくれる食材です。 大豆アレルギーがなければおかゆや、さつまいもへのトッピングにおすすめです。
- かつお節粉(赤身のお魚を開始する離乳食中期ごろから)
ちょっと塩気が足りなかったかな?という時にかつお節粉をプラスするとうまみと風味でカバーすることが出来ます。 かつおだしと同じように使えます。 正直、合わないものがない万能調味料ですが、特に葉物野菜やごはんにかけることが多いです。
(左から、すり白ごま・かつお節粉・青のり・黒すりごま・しいたけ粉です。100均の小さなボトルに入れて、すぐに使えるようにしています。)
いかがでしたか。 私が子どもの離乳食づくりで実践してきたことをご紹介しました。少しでもお役に立てたら嬉しいです。実はもうひとつ、おすすめしたい調理法に「重ね煮」があります。次は「重ね煮」についてご紹介しますね。
HAPIKUサポーター/mai
漢方薬剤師、薬膳講師、離乳食・幼児食コーディネーター。
1歳10ヵ月の息子の子育てに、食材の効能と東洋医学の知識をフル活用しています。東洋医学の知識のおかげで自分の気持ちや子どもの行動に予測ができて、何度も助けられました。そこで毎日のママの大変を少し楽にする、気楽な道しるべを皆さんと共有できればと「BABY薬膳」を発信しています。息子は食べる楽しさを感じてくれて、好き嫌いもほとんどなく、完全に食いしん坊キャラ。将来の食費が心配です(笑)
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