保育園の給食

保育園で給食を作っていた頃、子どもを預けるお母さんから、「保育園でこんなに栄養計算された、しっかりとした給食食べてるから、家では手抜き料理です~」と言われたことがあります。
私は当時、「いやいや、食事は3食あって、家庭での食事も、しっかりバランスよく食べてもらわないとね~」と思っていました。
でも、自分も母親になり、今はそのときのお母さんの気持ちがすごく分かります。
もちろん、保育園に任せて家ではレトルトやお惣菜でいいという訳ではありません。
ただ、日々の食事づくりに疲れたときに、「保育園でしっかり食べているから大丈夫」と、手抜きすることも必要だと思います。
野菜を食べなくて、同じ食材しか食べなくて・・と悩んでしまうときに、「保育園では食べているから大丈夫」と、そんなに意気込んで作った料理を全部食べさせようと思わなくてもいいのです。

 

私は母親になり、保育園の給食ってこんなにありがたいものだったんだなと感じています。
とにかく、家では食べない食材や料理も、不思議なことに保育園では食べるのです。
その理由はたくさんありますが、一番は一緒に食事する、まわりのお友達の影響があるかもしれませんね。

 

たまに会議で「この野菜は苦手な子どもが多いからメニューに入れないでほしい」などの意見が上がることがあります。例えば茹で野菜など、野菜にほとんど味付けすることなく、食材をそのまま食べるような料理。または、ピーマンやほうれん草のメニューなど。
茹で野菜には、「できればマヨネーズなど付けてほしい」と言われることもありますが、そんなことはしません。
決して意地悪している訳ではないのですよ。
普段家庭で、野菜をそのまま食べる機会って少なくないですか?・・だから給食で提供するのです。
苦手野菜代表、ピーマン・ほうれん草。嫌がられるから家庭で作る料理にほとんど使われていなかったりしませんか?・・だから給食で提供するのです。

 

保育園の集団パワーと、調理さんの腕前と、保育士さんの上手な言葉がけの力をかりて、家庭だけでなかなか頑張れない、子どもの苦手を克服するお手伝いをするのです。

 

うちの子どもは「きらいな食べ物は?」と聞くと、「ピーマン!!!」と即答するくらい、ピーマンが苦手です。
家庭では野菜炒めに入れても食べない。細かく切って分からないように料理に混ぜても食べない。←(これに関しては、また詳しくお話ししたいと思います。)
それなのに、保育園ではこれまで「ピーマンを残しました」なんて書かれたことはありません。

 

・・不思議ですね~。ほんと、給食にピーマンが出てる日は、「ありがとう」と言いたいぐらいです。笑