子どもの発音と食事との関係性、食具選びも大事です<br /><font>一般社団法人ぽけっとのスペシャリストに聞く(後編)</font>

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「発達支援ルーム ぽけっと」(東京都文京区)に通われる子どもの保護者からの相談ごとはいろいろあるようです。

言葉が遅い、会話のやり取りが続かない、お友達と遊べない、運動が苦手、こだわりが強い、かんしゃくを起こす、偏食がある、お箸が使えない…など。

ひとつだけでなく、いくつものことを心配される場合もよくあるとのこと。

前編に続いて、支援やお仕事の内容について臨床心理士の髙濵怜美さん、言語聴覚士の石嶋敦子さんにお話を聞きました。

 


 

子どもの発音と食事には、密接な関係が!

髙濵さん:ぽけっとの事業の一つに支援者支援事業があります。実際に園や学校に私たちが訪問し、集団生活の中で子ども達の育ちや、先生方のスキルアップを支えていく事業です。その中で、例えば保育園だと「子どもの発音が整わない」という相談を受けることがあります。つみきを「ちゅみき」、魚を「しゃかな」と発音する。そういうお子さんは、ほっぺがふっくらとした子どもらしい顔つきで、食事の傾向を聞くと柔らかいものを好んで食べることが多く、お肉などしっかり噛んで食べるものはあまり好きでない場合が多いですね。

 

柔らかいものを食べていると、それだけ使う筋肉量が少ないのです。それで会話の発音もしっかりしない。筋肉は使わないと育たないのです。同時に、食べるときの姿勢が悪かったり、姿勢を維持できないとか、そういった相談ごとが一緒に出てくることもあります。