10月のある日、家族で稲刈りを体験してきました!
場所は、私たちが住む名古屋市から1時間ほどの、愛知県新城(しんしろ)市。空気も水も木々も美しく、思わず深呼吸したくなるほどの、気持ちのよい場所でした。
田んぼに着くと早速、カマを持って、稲の刈取り作業です。他にも、刈り取った稲を束ねて干す、という作業もお手伝いさせてもらいました。
3歳の娘は、初めてのカマ、歩きづらい道、知らない人たち…ということで、戸惑い気味。でも、ひとつ歳上のお姉さんに教えてもらっているうちに、場にも慣れ、いい顔になっていきました。子どもの適応力には感心するばかり。
午前の作業がひと通り終わると、待ちに待ったお昼ごはん!
メインは何と言っても、前日に収穫&精米したお米の炊きたてご飯。それに、手作り味噌の豚汁に、白菜のお漬物、蕪と柿の塩昆布和え、デザートに熟れ熟れの柿まで。青空の下で、皆で食べるご飯の美味しかったこと!
娘は普段、ごはんには塩昆布やゆかりをのせたがります。しかしこの時ばかりは、何ものせない白いご飯を二膳ペロリ(しかも無言)!本当に本当に美味しかったようです。1歳になったばかりの息子も、白米をひたすら食べておりました。
ごはんで元気を蓄えたら、午後も作業の続き。朝から15時頃まで、みな本当によく頑張りました。私もヘトヘト!
もちろん、1日だけの作業ではお米作りのことが分かったとは言えませんが、お米を作ってくださっている方への感謝の気持ちが強く強くなったことは確かです。「もっと大事に、有り難く感謝してごはんを頂こう」そして「もっとたくさん、ごはんを食べよう!」という気持ちが生まれたことが、私にとって何よりの収穫でした。
とはいえ、3歳の娘にとって(ましてや1歳の息子にとって)「自分がいつも食べているご飯」と、「いま目の前にある、この茶色くてカサカサしたもの」とが、どうもうまく結びついていない模様。でも、きっと、楽しみながら何かを感じ取ってくれたのではないかと思っています。
かくいう私も、実は稲刈りは初めてでした。お恥ずかしい話ですが、じつは田んぼに足を踏み入れたのも人生初!三十数年間、毎日口にしているお米なのに…。食育って、子どものためだけではなく、私たち親世代にも必要なのだと、つくづく思いました。
食育の重要性が叫ばれて久しいですが、どうもピンとこない、何から始めたらいいのかわからない、そもそも食育って何??という方も多いかもしれません。我が家では、「食」に関することなら何でも、身近なところから、楽しそうなところから、やってみたら良い!と思っています。
興味を持って、調べたり夢中になったりすることは、楽しいこと。子どもなら、プリキュアや電車かもしれないし、大人なら映画やお酒かもしれない。家族みんなそれぞれあると思います。でも、「食」なら、家族全員が揃って楽しんだり、何かを感じたり、成長したりすることができるのではないかなと思います。
難しく考えず、家族みんなで楽しむ!その結果が、食育になれば…と思った稲刈りでした。
おまけに、おすすめの絵本のご紹介。
おむすびさんちのたうえのひ
田植えのお話です。おむすびさんが、鮭さんや梅干しさんと田植えをします。我が家では、田んぼのイメージを膨らませるため、この絵本でイメトレしてから、稲刈りに臨みました(笑)。絵も可愛らしく、リズミカルで、子どもが大好きな一冊です。
作・絵:かがくい ひろし
出版社:PHP研究所
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