【1】食事前にメニュー名を伝える
メニュー名を伝えると目の前の食事への興味・関心が高まります。ただおかずを出して食べさせるのではなく、「これはブリの照り焼きだよ」「ほうれん草のごま和えだよ」など、メニューの名前を教えてあげましょう。
メニュー名には具体的な食材名が入っているのがベター。食材名がわかると「これには○○が入っているのか」「○○ってこんな味がするんだ」とイメージできるようになります。「野菜炒め」など具体的な食材名がない場合は「キャベツが入った野菜炒めだよ」など、メインのものひとつだけでも伝えると良いでしょう。
【2】食材の名前を教える
シラス、シシャモなど形がはっきりわかるものは「魚」と認識できても、ほぐされていると魚なのか肉なのか違いがわからない…。スーパーや八百屋などで店頭に並んでいるキャベツやレタスの見分けはついても、形を変えてサラダやスープなどに入っているとどっちだかわからない…。小さい頃は似ている食材の区別がつきにくいものですが、「これはネギだよ」「これがキャベツだよ」というように、毎日の食事で意識して使っている食材の話をするようにすると自然と味の違いや食感の違い、香りの違いなど覚えていきます。
子どもがある程度食材の名前や違いを覚えてきたなと感じたら、「このおかずには何が入っているでしょう?」とクイズをしてもみてもいいですね。
【3】旬を意識する
最近は生産・栽培技術が向上しているので、野菜を始め、さまざまな食材が通年出回っています。しかし、栄養価が高くおいしいといわれるのは旬。また、旬の食材は身体の調子をととのえるのにも一役買っています。
例えば夏の野菜。夏の野菜は水分が多く、暑さでほてった身体を冷やしてくれる働きがあるといわれます。暑い日は「これを食べると身体の中から涼しくなるよ~」と、旬のトマトやきゅうりを食べてみるのもいいですね。
【4】味やにおいの話をする
「今日のかぼちゃは甘いね」「このみかん酸っぱいね」「このおかずは香ばしいにおいがするね」など、味や香りについても話すと良いでしょう。さまざまな味や香りを感じると、食欲が掻き立てられ食べる意欲がアップ! 食事の楽しみが増えます。
【5】音や食感について
食事をしていると「パリパリ」「シャキシャキ」など、おいしい音が出てきます。焼のりを食べるときに「パリっていう音がしたね」、きゅうりを食べたら「ポリポリ音がするね」などひと言伝えると、食の楽しみ方にバリエーションが出てきます。
働くママにとって、食事は貴重な親子時間。子どもとゆっくりすごす時間を捻出するのが難しいからこそ、普段の生活の中でできる「会話」で食の楽しさを伝えたいですね。