どこまでも続く大草原。人が見当たらない。
大草原、遊牧民、ゲルと呼ばれる円形の住居、チンギス・ハーン、横綱・・・モンゴルと言えば、たくさんのことが思い浮かびます。それだけ固有の文化や歴史を持つ国です。日本の4倍の面積に、300万人の人口。どこまでも続く青い空と地平線、ただただ広い草原に住むモンゴルの人々は、大柄で頑強な体つきです。人間だけでなく、何もかもが大きい。草原の中に、チンギス・ハーンの像が立つ公園があるのですが、その像は、笑ってしまうほど“デカい”のです。
かわいい子どもは、悪魔にとられるという迷信
子育てについては、おもしろい逸話があります。かわいい子どもは、悪魔にとられるという迷信があるようで、子どもには、可愛い名前を付けないということと聞きました。また、子どもを呼ぶときも、「かわいい○○ちゃん」というような呼び方をせず、「ぶさいくな○○ちゃん」と呼ぶのだそうです。おそらく、厳しい気候ゆえに、乳幼児死亡率も高く、昔は、幼い命が絶たれることも多かったのでしょう。子どもを無事に育てようという親や家族の気持ちの表れであろうと思います。ですから、知らない人に子どもを見せたり、むやみに外に連れ出したりということをしないそうです。
女性もバリバリ働くモンゴル。高層ビルもどんどん建設中です。
教育は、小中高の10年制がとられています。女性の方が高学歴で、大学進学率は女性のほうが圧倒的に高いと聞きました。男は仕事が得やすいけれど、女は教育をつけなければ仕事に就けないという考えからです。よって、バリバリ仕事をしている女性も多いです。子どもは、たくさんの家族で面倒をみるという考えで、女性は安心して、外で仕事もできるというわけです。