豆腐団子で楽しむ日本のお雑煮

おもちはハレの日に食べるおめでたい食材で、それをいろいろな具材と一緒に煮て作られた「煮混ぜ」という料理が、雑煮と呼ばれるようになった由来とされています。昨年の農作物の収穫に感謝し、新年の豊作や家内安全を祈る意味も込め、食べられるようになっていきました。
地域によって使われる調味料や採れる食材が違うように、お雑煮も地域ごとに違いが見られます。お雑煮を通じて地域の特徴を学んでみるのも楽しいですね!

食べやすい食感♪ 片栗粉の豆腐もち

歯切れがよく、お子さんが食べやすい食感になっています。ゆでて作ってもOK!合わせる料理によって調理法を変えてみてくださいね。
お吸い物に入れたり、しょうゆを垂らして磯辺もち風にするのもいいですよ♪

おもちに似た食感♪ 米粉の豆腐もち

白玉団子と同じ要領で作る、おもち風のレシピです。おもちほどの弾力は強くありませんが、ゆるめの食感で作るようにすると安心ですね。
薄く形に整えたり、真ん中をくぼませることで、中まで火が通りやすくなります。冷めると弾力が強くなるので、作ったら温かいうちに食べるようにしましょう。
きな粉をまぶしたり、中にあんこを入れたりしてアレンジも楽しめますよ♪

香ばしく焼いたもちを添えて♪ 江戸風とり雑煮

鶏肉のうま味が加わったしょうゆベースのあっさりとしたつゆに、角もちを使うのが特徴のお雑煮です。江戸東京野菜でもある小松菜は欠かせません。「名(菜)を取る」という縁起を担いで使われるといわれていますよ。
かつおぶしと昆布で、いつもより濃いめにとっただしを使うのがおすすめです。

あん入りのおもちで楽しむ♪ 香川風あんもち雑煮

香川県の一部では、家族円満の願いを込め、大根とにんじんを丸く輪切りにした具材が雑煮に使われます。金時にんじんやにぼしのだし汁を使うと、より本格的になりますよ。
球状の形は誤嚥の心配があるので、あん入りもちは盛り付ける前に半分に切ってあげると安心です。

甘味のある白みそ仕立て♪ 大阪風白みそ雑煮

大阪の雑煮は、白みそ仕立てで、トロっとした汁と丸くゆでたおもちが特徴です。鶏肉を入れなかったり、豆腐を入れることもありますよ。昆布をだし使ったり具材を別ゆですると、すっきりとした味に仕上がります。
円(縁)を切らない、角が立たないようになどという縁起を担いで、野菜やいもは丸い形に整えていますよ。

ぜんざいやお汁粉みたい♪ 島根風あずき雑煮

島根県の一部地域では、あっさりとした甘さのあずき汁で雑煮を食べることがあります。見た目はぜんざいやおしるこに似ていますが、それほどトロっとしたものではなく、おすましに近い濃度なのが特徴です。
食べる際にお好みで醤油や味噌を少し加えても◎。地域ごとにさまざまな食べ方があることも、お雑煮の楽しみですね♪