Q

生卵はいつから大丈夫?

生卵は何歳ごろから食べてもいいのでしょうか。
(5歳10ヵ月・男児)

A

生卵は3歳以降、その時の体調や卵の鮮度に注意してあげて。

卵は栄養価が高く、ビタミンCや食物繊維などを除いた必須栄養素を含むことから、「完全栄養食」と呼ばれることもあります。そのため、扱い方によっては雑菌が繁殖しやすく、免疫力が十分でない人や体調の優れない場合に食中毒を起こす可能性が高くなります。

食中毒の原因となる菌はいくつもありますが、その中でも危険性が高いとされるのが「サルモネラ菌」です。卵の表面に付いているだけでなく、ごくまれに卵の中にまで侵入することもあります。サルモネラ菌が体内に入ると、少ない量であっても増殖し、激しい腹痛・下痢・発熱・嘔吐などを起こす例もあります。そのことから、高齢者、2歳以下の乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している方が卵を食べる場合には十分に加熱する必要がある、と厚生労働省や農林水産省が注意を呼びかけています。

サルモネラ菌は70℃かつ1分以上の加熱によって死滅すると言われているので、家庭や給食施設では安全性を考慮して75℃かつ1分以上の加熱が推奨されています。目安としては、白身も黄身も固まった状態です。
卵を加熱せずに作られる自家製マヨネーズや、半熟で仕上げるスクランブルエッグや卵焼きなども注意しましょう。また、ババロアやティラミスなどの洋生菓子で生卵を使う場合も同様です。健康な大人であっても、これらを数日間保存すると菌の増殖の可能性があるため、おすすめできません。3歳以上で卵アレルギーがなく、体調が良ければ新鮮な卵を選んで生食することができますが、加熱した卵でアレルギー症状がない場合でも、生卵でアレルギーを起こすことがあります。初めて生卵を食べさせる場合は、かかりつけの病院が開いている時間帯を選んだり、少量を与えるようにしてくださいね。

 

【新鮮な卵】とは、

    • 賞味期限の残りが長いもの
    • 殻が割れたり、ひびが入っていないもの

です。購入後はできるだけ早く冷蔵庫へ入れ、10℃以下で保存し、食べる直前に殻を割るようにしましょう。加熱調理をする場合であっても、殻を割ってから時間が経つと菌が増殖する可能性があるため注意が必要です。以上のことを理解した上で、生卵や卵料理を食卓に出すようにしてくださいね。

 

※…卵の賞味期限自体は、生食が可能な日数となっていますが、ここでは幼児に与える場合の注意点として、できるだけ新鮮なものをおすすめしています。賞味期限内であれば、通常は生食に適しています。

 

※今回は、【管理栄養士】が回答しました。