Q

牛乳を飲ませる時の温度、量、温め方を教えてください

飲み物として牛乳を与えたいのですが、適温と量、また温め方はどのようにすればよいでしょうか。
(1歳1ヵ月・女児)

A

最初は人肌に温めたものを50mlから始めてみて

 

1歳を過ぎてくると、お子さんの腸も発達して牛乳を飲めるようになります。牛乳をはじめて飲ませる場合は、次のことを必ず確認しましょう。

 

  • すでに料理に食材として牛乳を取り入れているか?(離乳食中期からOK)
  • 乳製品(ヨーグルトやチーズなど)を問題なく食べることができているか?

これらがクリアできていれば、乳アレルギーの心配は少ないと思われます。それ以外には、牛乳を飲ませる場合は「乳糖不耐症」や「牛乳貧血」にも気を配る必要があります。

 

乳糖不耐症

牛乳を飲んだ後にお腹が緩くなったり、膨満感、ガス、腹痛などの症状が見られることがあります。これは、牛乳に含まれる“乳糖”という成分を分解する酵素が生まれつき少なかったり、働きが弱いことで起こります。

牛乳貧血

牛乳を飲み過ぎるとカルシウムの摂り過ぎから、体中に酸素を運ぶ赤血球の合成に必要な“鉄”や“亜鉛”の吸収が阻害されることがあります。それにより、顔色が悪くなったり、疲れやすくなったり、むくみが見られることがあります。

 

以上の点に注意して、牛乳の飲用を始めるようにしましょう。

 

  • ステップ1ー温めて50ml
    「乳糖不耐症」の人であっても、温めた牛乳であれば症状が出ないケースがあるので、はじめて飲ませる場合は、人肌くらいに温めた牛乳を用意します。量は50mlで十分です。哺乳瓶に慣れているお子さんであれば、最初は哺乳瓶に入れて与えても構いません。3日ほど続けてみて、お子さんの様子に異変がなければ、次のステップへ移ります。
  • ステップ2ー常温で50ml
    続いて、冷蔵庫から出した牛乳を温めず、常温に少し置いてぬるくなったものを用意します。量は同じく50mlが目安です。同様に、3日ほど、様子を見ながら続けていきましょう。
  • ステップ3ー冷たいまま50ml
    順調に飲み進めているようであれば、冷蔵庫から出したばかりの冷えた牛乳を用意しましょう。量は50mlです。3日間飲ませてみても問題がなければ、その後は冷たい牛乳を与え続けても安心です。

もし、このステップの途中で、飲ませた後のお子さんの機嫌が悪くなったり、便の様子がいつもと変わったら、次のステップには進まない方がよいでしょう。

 

お子さんによって、飲める段階には差があります。温かい牛乳しか飲めないケースもあるので、その場合は無理に常温や冷たい牛乳を飲ませないようにしてあげてくださいね。

 

また、飲めるようになった場合でも、1日50mlずつ増やしていき、多くても1日400mlまでとしてください。1~2歳女児の1日に必要なカルシウムは400mgとされているので、それ以上摂る必要はありません。(牛乳400mlはカルシウム400mgに相当します)吸収率こそ牛乳には劣りますが、カルシウムは小魚・大豆製品・緑黄色野菜・海藻などにも含まれているため、すべてを牛乳で補わなくても大丈夫です。

 

よく飲むからといって適量以上に与えてしまうと、「牛乳貧血」の症状が出る可能性が高くなるので、飲む量の管理が必要です。

 

また、牛乳では400mlとしていますが、この中にヨーグルトであれば同量、チーズや脱脂粉乳であれば1/10換算で、400mlに収めることが推奨されています。すべてをヨーグルトだけ、チーズだけとする場合も同様の考え方となります。

 

  • 例)カルシウム400㎎=牛乳100ml×2回+ヨーグルト100g(牛乳100mlに相当)+チーズ10g(牛乳100mlに相当)

 

そして、注意点としては、飲むタイミングによっては、乳脂肪分が多く含まれることから消化に時間がかかり、お腹が空きにくくなってしまうことがあります。できれば、夕食前や遅めのおやつに出すのは避け、食事の食べる量に影響が出ないようにしてあげるといいですね。

 

食物アレルギーの時と同じく、何か症状があってもすぐに受診ができるよう、小児科の空いている午前中に始めることもお忘れなく。

 

※今回は、【管理栄養士】が回答しました。