味付けに使うカレー粉は大人と同じで大丈夫?
味付けに少量使うカレー粉は子ども用の顆粒のものを使用するべきですか?大人と同じではだめでしょうか?
(1歳パクパク期・男児)
A
少量使うだけであれば、市販のカレー粉でもOK!
離乳食完了期以降であれば、味のバリエーションを増やすためにカレー粉を料理に使うことができます。
カレー粉といっても、食品メーカーによって配合されている香辛料の種類や量が異なります。辛みが強かったり、お子さんが苦手とする香りの強いものも含まれている場合がありますので、選ぶときは香辛料の種類に注目してみてください。
【カレー粉によく使われる香辛料(スパイス)】
ターメリック | 香り付け、色付け(漢方薬のような香り、カレーの黄色) |
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クミン | 香り付け(スパイシーでエキゾチックなカレーっぽい香り) |
シナモン | 香り付け(甘く爽やかな香り) |
ナツメグ | 香り付け(深みのある甘い香り) |
カルダモン | 香り付け(甘く爽やかで刺激のある香り) |
ローレル/ローリエ | 香り付け(爽やかな香り) |
ガーリック | 香り付け(刺激のある香り) |
コリアンダー | 香り付け、わずかな辛み(柑橘のような爽やかな刺激のある香り) |
クローブ | 香り付け(甘く刺激の強い香り) |
オールスパイス | 香り付け(クローブ、ナツメグ、シナモンを混ぜたような爽やかな香り) |
ジンジャー | 香り付け、辛み(爽やかな香り、スッキリとした辛さ) |
ブラックペッパー | 香り付け、辛み(風味を引き締めるピリッとした辛さ) |
カイエンペッパー/
レッドチリペッパー |
辛み(強い辛み) |
お子さん向けの香辛料としては、ターメリック~ガーリックまでがおすすめです。コリアンダーはエスニック料理にもよく使われますが、香りの刺激が強いためお子さんが嫌がるかもしれません。クローブも香りが強いため、配合量によっては気になるお子さんもいるかもしれません。ジンジャー・ブラックペッパー・カイエンペッパーは、辛みを調整するために大人用に足して使うのが理想です。
お手持ちのカレー粉にお子さん向きではない香辛料が使われている場合は、調理にひと工夫してみましょう。少しでも辛みや香りを和らげる方法をご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
A:野菜はじっくりと炒めて甘味を引き出す
B:トマトを加える(生、缶詰、ジュース、どれでもOK)
C:ヨーグルト、牛乳、豆乳、ココナッツミルクなどを加える
D:すりおろしりんご、はちみつなどで甘味を加える(1歳未満のお子さんに食べさせるときには、はちみつは使わないようにしてください)
E:だし汁を加える
どのようなカレー風味の料理を作りたいかにもよりますが、お子さんが辛みに慣れてくるのは10歳くらいともいわれています。料理に使う際は、大人の半量以下にしてあげると安心です。最初は、耳かき1杯分から加えるようにして、お子さんの食べる様子を見てあげてくださいね。
1~2歳の頃は、薄味をベースにしつつ様々な味付けの料理を口にさせることで、食経験を豊かにしてあげましょう。カレー粉を上手に使えば少ない塩分でも味わいのある料理に仕上がりますので、活用してみてくださいね。
※今回は、【管理栄養士】が回答しました。