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今はダイエットは不要です。消費量を増やす方に目を向けてみて。
3ヵ月間、お子さんの体重管理に励まれたのですね。 お子さんの発育に不安をお持ちのようですが、体重だけで判断せず身長の数値にも注目してみましょう。
乳児の肥満判定では、「カウプ指数」という計算式がよく使われます。
体重(g)÷身長(cm)÷身長(cm)×10=20以上となると、1歳未満では太りすぎと判断することができます。 現在のお子さんの体重10.3kgですと身長が72cm以上あれば20未満となりますね。でも20を超えたからといって1歳までの肥満が成人肥満につながる可能性が高い、とは言いきれません。気にかけていただいた方が良いのは、この傾向が2歳以降も続く場合です。
現在は適正な食事やミルクの量を計って与えている結果、体重を維持しているということですので、成長不良や栄養失調などを防ぐ観点からも、これ以上食事量の制限をする必要はないと思います。 母子手帳などに掲載されている「乳児身体発育曲線」は平均的な発育状況が示されているだけですので、一時点の結果だけでなく定期的に計測した数値をつないだ曲線の形を参考にしましょう。(出生時から大きかったのかどうか、ということでも見方は変わります)
- どういったタイミングで急激に増えているのか
- 基準の曲線と同じような角度で増えているのか
これらのことが見るべきポイントです。 以前に比べて曲線のカーブが緩やかになれば、基準内で少しずつ落ち着いていくようになるはずですよ。 成長期のお子さんですから、身長や体重が増えるのは発育が進んでいる証拠です。数値ばかりを気にして目の前のお子さんの変化を見逃さないようにしてくださいね。
生後9ヵ月ということですので、今後つかまり立ちや伝い歩き、1人歩きにへと進んでいけば、タイミングで以前よりも運動量が増え身長に対して体重の増加が落ち着いてくることも考えられます。 食事やミルクの量よりも、今はお子さんと一緒になって体を動かす遊びをしてみましょう。 例えば横になって転がりながら移動してみたり、布団やタオルなどで山を作ってハイハイして乗り越えたり、お家の中でも楽しみながら運動量を増やしてあげる方法はたくさんありますよ。
成長に合わせて食事の必要量が増えていくようになりますので、これ以上減らすことばかりに目を向けずに、お子さんの体調や機嫌を見て食事量を調整してあげてくださいね。
今回は、【管理栄養士】が回答しました。