子どもの食と安全 Vol.01 誤飲に注意!"食べること"の練習中に気を付けるポイント 最終更新日:2020.11.09 先日、ぶどうを喉に詰まらせて園児が死亡するという痛ましい事故が起きました。日々の食事を通して、『噛む』『吸い込む』『飲み込む』などの動きを練習している段階の、年齢の小さなお子さんたちにとっては、食べ物の種類や形状によっては、こうした事故につながりやすいものも出てきます。今回は、こうした食事の際の事故を防ぐためにどんなことに気をつけたら良いのか、子どもの発育や発達に向き合う専門家 言語聴覚士の先生にアドバイスしてもらいました。 今回のような食事の際の事故は、①食べ物が喉に詰まる、②呼吸の際に食べ物が気管に入る、この2つが大きな原因として想像できます。 お子さんのお口の大きさは約4㎝。トイレットペーパーの芯と同じくらいの大きさです。これより小さなものは、お子さんのお口の中に入ってしまうので、誤嚥(誤って気管に入ること)につながりやすいと言われています。 食事の際には、4㎝くらいの大きさのものがお口に入っても、よく噛んで小さくしてから飲み込んでいます。しかし、食べ物によっては、よく噛むことが難しかったり、よく噛んでも窒息に繋がってしまう食べ物もあるのです。 球体のもの、モソモソしたもの、マシュマロだって要注意! 喉に詰まりやすい食べ物としては、以下のものが考えられます。 ぶどう・トマトなど球状のものや豆類等は、つるりと口の中を滑りやすいため、呼吸とともにそのまま喉に入ってしまう場合があります。 じゃがいもやかぼちゃ等もそもそしているもの、お餅やこんにゃく、お肉等は、噛みにくいために大きな塊のまま飲み込もうとして、喉に詰まらせやすいです。 わかめを代表する海藻類も、柔らかくてひらひらしているため、実はしっかりとは噛みにくいです。そのため、うっかり気管の方に入ってしまうと、広がって気管をふさいでしまうという事故に繋がる場合があります。 パンやホットケーキを食べる際に気をつけたいのは、バターの塊。塊が残った状態で食べると、その塊が喉を詰まらせてしまう場合があります。熱で徐々に溶けるとは言え、溶けるまでには時間がかかります。 お子さん達が大好きなおやつの中では、アメやグミ、ゼリーは、つるりと口の中を滑って喉までいってしまうことから、気をつけている方も多いと思います。クッキーやおせんべい等は、そもそも固いものが多いため、よく噛めずに塊のまま飲み込んで、喉を詰まらせてしまうこともあります。ふわふわのマシュマロも、実は要注意。マシュマロは弾力があり、歯にもくっつき噛みにくいため、そのまま飲み込んでしまうことが考えられます。 こんな風に、お子さんたちがおいしく食べているもの、大好きな食べ物も、実は喉を詰まらせ事故に繋がる可能性を持っているんです。 <喉に詰まりやすい食べ物> 球状のもの(ぶどう、トマト等) 豆類等 つるりと口の中を滑りやすいため、呼吸とともにそのまま喉に入ってしまう場合があります。 もそもそしているもの(じゃがいも、かぼちゃ等) お餅、こんにゃく、お肉等 噛みにくいために大きな塊のまま飲み込もうとして、喉に詰まらせやすいです。 海藻類 柔らかくてひらひらしているため、実はしっかりとは噛みにくいです。そのため、うっかり気管の方に入ってしまうと、広がって気管をふさいでしまうという事故に繋がる場合があります。 パン、ホットケーキ バターの塊が残った状態で食べると、その塊が喉を詰まらせてしまう場合があります。熱で徐々に溶けるとは言え、溶けるまでには時間がかかります。 アメ、グミ、ゼリー つるりと口の中を滑って喉までいってしまうことがあります。 クッキー、おせんべい 固いものが多いため、よく噛めずに塊のまま飲み込んで、喉を詰まらせてしまうこともあります。 マシュマロ マシュマロは弾力があり、歯にもくっつき噛みにくいため、そのまま飲み込んでしまうことが考えられます。 NEXT:事故を防ぐポイントとは… 123> シェア ポスト シェア はてぶ シェア ユーキャンの料理講座 ユーキャンの離乳食・幼児食コーディネーター講座