一番やりがちなのは、“まだ歯がはえ揃わないから、すべての食材を細かくみじん切りにする”ことではないでしょうか。
『のどに詰まらせてしまうのが心配』、『まだ噛めないから食材はなるべく小さく』。
子どものことを気遣うゆえに、このように配慮してあげがちです。
ですが、とっても細かくて刻まれた料理。これは噛まずに飲み込んでしまう原因のひとつです。
離乳食の段階も「ゴックン」「モグモグ」「カミカミ」「パクパク」とあるように、歯ぐきでつぶしてカミカミ、歯ぐきで噛んでパクパク食べることを教えてあげられるような食形態にしてあげて、噛む動きを教えてあげましょう。
目安はバナナくらいのやわらかさです。バナナは指で押すとつぶせますよね。歯がはえそろっていない時期は、歯ぐきでつぶせることを意識して、少しやわらかめにしてあげます。
噛む力とは、単にかたいものをかみつぶす力のことではなく、食べ物に合わせて上手に噛み方を変えられる調整力のことをいいます。そういった意味でも、いろんなかたちの、いろんな食感の食べ物を用意してあげられるといいですね。