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使うことは問題ありませんが、やみつきにならないように使い方を工夫しましょう。
人工的に合成されたイメージを感じる化学調味料ですが、現在は食品にうま味を加えることがわかるよう、行政やメーカーなどでは「うま味調味料」という呼称になっています。
多くは、“グルタミン酸”をさとうきびなどの発酵によって作り出したもので、精製後にナトリウムを添加して水に溶けやすくしたもの(グルタミン酸ナトリウム)が市販されています。その他の成分や原材料を使ったものもあり、原材料欄には「調味料(アミノ酸等)」と表記されることが一般的です。
グルタミン酸は多くの食品に含まれており、うま味を感じさせ、おいしさを高めてくれる成分です。例えばごはんにかけると、ごはんだけのときよりもうま味を強く感じるので、食欲を増進させてくれる効果が期待できます。
気になる安全性は国内外で認められているので、心配する必要はないといえます。もしお子さんの食があまり進まないようであれば、上手に活用してみてもいいかもしれませんね。ただし、やみつきになってしまう可能性はあります。なぜならばうま味は本能的に好む味とされているため、うま味が少ないものよりも多いものの方がおいしいと感じやすく、食べた時に幸福感が得られやすいといわれています。
うま味調味料を使うことに慣れるとそればかりを好むようになり、食材そのもののうま味を感じにくくなってしまいます。そのためお子さんの味覚が未熟なうちは多用しないようにし、食材のうま味を多く取り入れてあげられるといいですね。
うま味の多い食材には、しらす、かつお節、焼きのりなどがあげられます。ごはんにもよく合いますよね。これらをごまなどと一緒に、すり潰したり細かくして軽く炒ったものを「ふりかけ」にしてみるのはいかがでしょうか。
うま味調味料は見た目を変えずにうま味をアップするものですが、こういったふりかけは食材そのもののうま味に加え、不足しがちなカルシウムや鉄分などの栄養素も一緒に補給することができますよ。
うま味調味料は料理の味が物足りない時に加えるようにし、こういった手作りふりかけをお子さんと一緒に作って活用してみてくださいね!
※今回は、【管理栄養士】が回答しました。