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今は食べられなくても、心配ありません。頑張りすぎず、ゆったりと見守ろう。
まずは日々のご努力に心からの拍手を送りたいと思います。相談を寄せてくださる皆さんに言えることなのですが、皆さん本当に頑張っていらっしゃいますね!お子さんへの愛情をひしひしと感じています。
いろいろな工夫をして、なんとか形のある野菜を食べてもらいたい、便秘もなくなって、すくすく育ってほしい…その願いがなかなか、思うようにならないと焦ってしまいますよね。
自治体の相談では「そのうち食べるようになる」と言われたとのことですが、そのとおりで、成長とともにいろいろな食べ物や食べることの意味がわかってくると、「みんながおいしそうに食べている野菜、僕も食べてみようかな」と興味がわいてきたり「食べてみたらおいしかった」という経験を積み重ねることによって、野菜への抵抗もなくなってくることでしょう。
一方で子どものことを願うお母さまの愛情の大きさと必死さが、お子さんにはもしかしたら「ママがまたお野菜を食べさせようと思っていろいろなものを見せてくる!」「僕は苦手なのに、お野菜食べないと、お母さんが困った顔をする」というようなイメージとなって印象づけられているかもしれません。便秘がちとのことですが、食べ物だけでなく見えないストレスや運動不足が原因となることもあります(大人もそうですよね)。
食育の一環として、一緒に畑に行ってお野菜を採ったり、ブロッコリーをちぎったり、きのこを手でわけたり、なども有効かもしれません(もうすでに試したかもしれませんね)。たまにはキャンプやバーベキュー、収穫体験など非日常の空間で、野菜に触れてみるのもいいですね、「野菜って、土の中でこんなふうに育ってるんだねー」「お料理手伝ってくれる?」などの経験をしたりなどもいいかもしれません。
保育園でも、1つ食べられたら「食べられたねー!」とたくさんほめてあげ、無理強いしないようにしています。他の子は食べているのに…と比べずに、「食べなくてもいいや、食べたくなったら食べようね」という気持ちでゆったり待ってあげてください。保育園に通って元気に過ごしているということだけでも、お子さんの成長の証、とても素晴らしいことだと思います。お母さん自身も、どうか自信を持ってくださいね!
(グローバルキッズ保育園園長・本部栄養士・保育士監修)