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焦らずお子さんに合う方法を探していきましょう
思うように断乳が進まず、大変な思いをされていますね。体調を崩してから離乳食の段階が戻ってしまうことはよくあると言われています。ですが、それから半年ほども経っているのにほとんど進まないとご心配ですよね。保育園に預ける時間も長いとなると、「少しでも食事を摂ってくれるようにしていきたい」という気持ちが痛いほど伝わってきました。
断乳については、必ずこうすれば成功するというものはありません。お母さんにとって必要性が生じたのであれば、お子さんの様子を見つつ、いろいろな経験談をもとに我が子にはどれがうまくいくのか、次々と試していくしかないと思います。2週間泣いて大変な思いをされたようですが、人によっては数日で落ち着くこともあれば1カ月ほどかかることもあるのだとか…。また、意地でも何とかしようと大人が必死になってしまうと、お子さんは寂しさや不安でさらに強く拒絶してくることも考えられます。ご自身の心と体にゆとりがある状態で臨むことを強くおすすめします。
一方で、「断乳を急ぐ必要はない」という考え方もあることを紹介しておきますね。保育園に通うようになると、急に母親と離れる時間が長くなってしまい、多くのお子さんは戸惑います。1歳くらいであれば、どうしてそういった状況になったのか理解できませんし、その寂しさや不安から、それ以前にも増して安心感を求め、母乳を欲しがることが考えられます。そのため、保育園に慣れるまでは無理に断乳せずに、一緒にいる時間は思いっきり甘えさせてあげたらいかがでしょうか。当然、母乳でお腹が満たされてしまえば、離乳食はなかなか進まくなってしまいます。慣れるまでの数カ月は目をつぶり、食べてくれるものを与えていくことはOK。ただし、食べないものも食卓には一緒に並べてあげましょう。ここが大切で、のちのちの偏食を防ぐことに役立ちます!
「新奇性恐怖」といって、見たことがないもの、なじみがないものを怖がる習性が乳幼児期には強く見られます。今後、少しづつ離乳食が進んでいったとしても、あまり目にしたことがないもの、一口も口に入れたことがないものは、何だかわからなくて嫌だと感じて食わず嫌いになってしまうことも…。ですので、過去に食べてもらえなかったものであっても、見た目ややわらかさ、味を変えて時々食卓に並べてあげるようにしてみてくださいね!(何十回も繰り返しましょう。食べなくても大人がおいしく食べる姿を見せてあげると◎)
なお、断乳ができたとしても、必ずしも離乳食を食べるようになるとは断言できません。食事面からのアプローチについては、① 食卓にいろいろな食材や料理を並べる、② 時々一口挑戦させてみる(ただし、お子さんが嫌がったらその時はストップ)といったことを取り入れながら、焦らずに食に興味が持てるよう、お子さんに接してみたらいかがでしょうか。栄養面が気になるのであれば、不足しがちな栄養素を補給できるフォローアップミルクも利用してみてくださいね。
以下の相談も参考になるかもしれませんので、ご紹介します。
「Q.食べムラが心配。思い切って卒乳したほうが良い?」
※今回は、【管理栄養士】が回答しました。