「オーブンクッカー」は、安全で便利な耐熱調理用紙カップ。紙が主な素材ですが耐熱性があり、オーブンでの加熱調理や蒸し器で使え、可燃ゴミとして処理できる手軽さなどから、全国の学校や保育園・幼稚園、給食センターなどに広く採用されています。
今回は、子どもの食育に格別の配慮をしている保育園「マフィス横濱元町」の給食で、オーブンクッカーを実際に使ってもらい、その感想などを聞いてみました!
オーブンクッカーのメリットいろいろ
続いて、このように特色いっぱいの給食の調理を手がけ、メニュー考案にも携わる管理栄養士の一瀬ゆかりさんにお話を聞きました。
HAPIKU:オーブンクッカーを使ってみた感想はいかがでしたか?
一瀬さん:非常に使いやすかったですね。一つひとつが剥がしやすく、容器が自立するので盛り付けるときもとてもラクでした。
今回作った「白身魚の野菜ソースがけ」は、お野菜もお魚もしっかりおいしく食べられるメニューをと考案したものです。白身魚にチンゲン菜やパプリカ、玉ねぎを使った野菜ソースがたっぷりかかった香ばしい一品です。いつもなら天板にクッキングシートを敷いて、そこに魚を一つずつ並べて焼き上げ、それからお皿に盛り付けるのですが、そのとき魚の旨味の汁が逃げてしまいがちでした。
だけどオーブンクッカーを使うと、旨味の汁がこぼれないし、盛り付けるときもカップごと移動するだけ。普段は1枚の大皿に主菜と副菜を盛り付けるのですが、運ぶときに味が混ざってしまうので汁は切って提供していました。これなら汁も一緒に提供できるのでいいですね。
魚に火を通すために加熱した後、野菜のソースをこんがりさせるために2度焼きもしたのですが、オーブンクッカーは焦げずにきれいな状態のままでした。お魚を食べやすくするためにハサミを入れたときも破れることはなかったです。
思いがけない「時短」効果にびっくり!
一瀬さん:何より盛り付けがすぐ終わったので、調理師仲間と「今日は早いね〜」なんて話したんですよ。天板で調理した料理は1人分をうまく切り分けられないことや、お皿に移したときにひっくり返ることも多く、見た目が残念になってしまうことも。今回は、オーブンで焼く前の盛り付けを保ったまま、そのまま出せたので見た目もきれいでしたね。
また、オーブンから取り出したときに天板が傾くとそれだけで汁が漏れたり逃げたりするので、天板の掃除はいつも一苦労なんです。その点、今回は汚れも少なくラクでしたね。