1月21日(土)と2月25日(土)の2日間にわたり、料理家・片幸子さんと木工家・田中 英一さんによるコラボイベント「たべるをつくる」が、グローバルキッズ 飯田橋こども園 1階のキッチンスタジオにて実施され、HAPIKU読者が参加しました。
お料理づくりと木工の体験を通して「たべる」感覚を育てるイベントの開幕です。
1日目の1月21日、まずは親子で香りの感覚ゲームにチャレンジ。
りんごやトマト、ピーマンにごま、醤油…などが入った紙コップに穴をあけたアルミ箔でフタをし、それらを参加者の前に並べます。さぁ、どんな香りがするかな?
紙コップに顔を近づけ、香りだけを頼りに中に入っているものを当てていきます。
大好きなりんごやいちごはすぐに当てられても、なかなか答えにたどりつけないものもあり、
「おすしやさんのにおいだ」
「しおからいにおいがする」
「おいしそうなにおい」
など、子どもたちからは感じたままの答えが口々に飛び出しました。
続いてのワークでは、子どもと大人が分かれ、子どもたちは木工家 田中氏の指導のもと工作室で木のプレートづくり、ママたちは料理家 片氏と一緒にキッチンで昼食の準備をします。
子どもたちのつくった木のプレートにママたちがつくったお料理を盛りつければ、ワンプレートランチの出来上がりです!!
2日目の2月25日、この日も味くらべゲームからスタートです。
水でゆでた大根とかつお昆布だしでゆでた大根が、参加者の目の前に置かれます。もちろん、どちらが水でゆでたものかは誰も知らされていません。
香りがいいのは?
甘いのは?
おいしいと感じたのはどっち?
どれもだしでゆでた大根に軍配があがり、だしが野菜の臭みを抑え、香りをよくし、甘みを引き出してくれることを知りました。
そのあとも、天然かつお昆布だしと市販のパックだし、市販の顆粒だしの味や香りの違いを体験したり、実際にカンナでかつお節を削ってみたり…。
かつお節の破片や削り節は、おいしい!おいしい!と子どもたちには大好評。
本物の味のおいしさを極めた瞬間かもしれませんね…
次のワークでは、1日目と同様にそれぞれに分かれ、子どもたちは箸置きを、ママたちはお料理をつくります。
前回つくった木のプレートにお料理を盛りつけ、今回つくった箸置きに自宅から持ってきたmy箸を置き、2日間にわたる「たべるをつくる」がここに完結しました!!
今回のイベントは、子どもたちと大人が別々の場所で違うワークをするというはじめての試みでした。
その初日、なごり惜しそうにママたちを見送る子どもたちでしたが、のこぎりが目の前に置かれ、木材を切る説明が始まると途端に興味津々。スタッフのサポートを受けながら、のこぎりを前後にひき始めると、もう夢中です。とはいえ、厚さ4cm程の木材を切るのはなかなか大変、のこぎりを前後に引いて切っているようでも、実は同じところで動かしているだけだったりと…だからこそ、木が切り落とされた時は、その達成感に大歓声が沸き起こります。紙やすりで表面をなめらかにし、えごま油を全体に塗れば、木のプレートの完成です。
1日目の木のプレートも、2日目の箸置きも、つくり終わると子どもたちはママのいるキッチンへ足早に向かいます。「ママ、できたよ」「ほら見て!」と誇らしげに見せる子どもたちの笑顔がほほえましく、ママもその出来映えにびっくりしていました!
2日間ともママたちがつくったお料理はどれもこれもおいしく、いつもこんなに食べないのに…とママたちが驚くほど子どもたちの食欲は旺盛で、もちろんママたちも皆さんおかわりしていました。
ワンプレートランチを参加者、スタッフ全員で楽しみながら、専門家の先生方のお料理や木の話で盛り上がったひととき…
そして、それは、「本物にふれる」ことの大切さを知った2日間でもありました。